【1人1台】PBLの公開授業 児童が専門家に相談

PBLによるカリキュラム開発に取り組む埼玉県戸田市立戸田第二小学校(小髙美惠子校長、児童1010人)で1月30日、生活科や「総合的な学習の時間」の公開授業が行われた。1人1台環境で多様なICT機器を使って地域の魅力を紹介するコンテンツを作る授業では、動画制作やデザインの専門家が児童からの相談に乗り、改善点をアドバイスした。

専門家から作品へのアドバイスを受ける児童

同校では地域を舞台にした、社会につながるプロジェクトベースの学びの研究に取り組んでいる。5年生の「総合的な学習の時間」では、グループに分かれて、戸田市にある施設や公園、交通などを紹介する動画やパンフレットなどを作成する活動を実施。この日の授業では、ターゲットを意識して、これまで作ってきた案を見直した。

廊下や隣の教室にブースを設け、映像制作会社やデザイン会社の社員が待機。中には、遠隔システムで職場から参加する社員もいた。児童はブースで、自分たちの作品のコンセプトを社員に説明。迷っていることや改善点を相談した。

社員からは「高齢者に伝えようと考えているならば、文字が多かったり動画が長かったりすると疲れてしまうかもしれない。短いメッセージで伝えられるように意識してみて」「スライドを作る前に構成を考えたり、他の人に意見を聞いたりしてみよう」などのアドバイスがあり、児童はタブレット端末などにその内容を熱心にメモしていた。

アドバイスを大型提示装置で共有

授業の最後には、社員から受けたアドバイスをグループごとにタブレット端末などで整理し、大型提示装置を使ってクラス全体で共有した。

児童の相談に乗った、さいたま市で映像制作会社を経営する鈴木康之さんは「事前に学校からは、子供が相手であっても、思ったことを率直に伝えてほしいと言われていた。子供でも動画を気軽に作れるようになったので、ただ楽しく作るのではなく、見る側を意識するなどのリテラシーを知ってもらえれば」と話した。

授業者の守谷美咲教諭は「子供たちは日常的に、自分が作りたいものや使う目的に合わせて、タブレット端末やパソコンを選んでいる。いきなり専門家からアドバイスをもらうと、かえって影響を受けすぎてしまうと考え、まずは自分たちが作りたいものを明確にするため、完成予想図や企画をしっかりと練るようにした」と説明した。

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