ICT活用 最先端の特別支援教育を公開 都立光明学園

全国初の肢体不自由教育の公立学校としての90年近い歴史を持つ東京都立光明学園(田村康二朗校長、児童生徒231人)で2月7日、第3回公開研究会が開かれ、全国から約200人の教員が参加した。ICTを活用した実践など、最先端の特別支援教育の取り組みが公開された。

外国語指導助手(ALT)の演奏に合わせて体を動かす児童ら

小学部4年生の生活単元学習では、外国語指導助手(ALT)によるギター演奏に合わせ、歌いながら数を表す英単語を学んだり、テンポに合わせて体を動かしたりした。授業では分身ロボットの「オリヒメ」を使い、在宅訪問学級の児童も自宅から参加していた。

高等部の「社会と情報」では、建て替えとなる旧校舎を360度カメラで撮影し、校舎の思い出を記録したウェブページ作成に取り組んだ。生徒は、ウェブページを構成する言語であるHTMLを組みながら、デザインを検討。背景色や文字の位置を調整しながら試行錯誤を重ね、誰もが見やすいようにデザインされたウェブページを目指した。

より見やすいデザインを目指し、HTMLを何度も見直す生徒たち

約半年をかけてウェブページを完成させた同校高等部3年の朝日塁治さんは「思い出の詰まった校舎をウェブ上に残せたらいいなと思って挑戦した。みんなが楽しんで見てもらえるように、タイトルにもこだわった。卒業後も、仕事などでウェブページ作りの体験を生かしていきたい」と振り返った。

授業者の禿(かむろ)嘉人教諭は「本校では、障害のある生徒にとってICTやプログラミングが将来に役立つスキルになると考え、情報科の単位を増やし、生徒の興味に合わせて課題を変えている。プログラミングを体験していると、複雑なHTMLの構造も理解しやすいようだ」と話した。

公開研究会では、この他にも特別支援教育の課題をテーマにしたセミナーや同校の教職員による実践研究のポスター発表などが行われた。

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