小学校教員採用に体育枠 全国初、宮崎県

宮崎県教委はこのほど、2021年度教員採用試験(21年4月採用)で、小学校教諭の受験区分に「体育枠」を新設することを決めた。採用後に小学校体育の専科教諭になるケースはあるが、採用段階で体育の専門枠を設けるのは全国で初めて。また、同県教委は2月17日、教員募集説明会を九州各県のほか東京都や大阪府などで開催することも明らかにした。

体育の専門枠を設ける狙いを、県教委教職員課の人材育成担当者は「体育の授業を充実させるとともに、小学校教員にとって働きやすい環境を整えるため」と説明。「体育の授業をするのが年齢的に厳しい教員もいる。そうした教員を支援しながら、体育指導の核として活躍できる教員を確保したい」と話す。

また、小学校の一部教科担任制を見据えてのことでもあるという。

現在、県内の小学校教員は約3400人で、体育の専科教諭は数人。体育枠で採用された教諭には、着任当初は研修や学級担任としての職務に専念してもらい、その後、体育専科として地区の体育指導の専門員になってもらいたいとの考え。

体育枠の受験資格は、小学校の教員免許に加え、中学校か高校の体育の教員免許を有すること。採用予定数など詳細は、3月下旬に公表・配布する教員採用試験実施要項で明らかにする。

同県では小学校教員の採用についてこのほか、▽水泳、体育、音楽の実技試験を廃止する▽中学校教員採用試験との併願を認める▽「大学推薦制度」として、県教委が定める大学からの推薦者を対象に特別選考試験を実施する▽「特別選考枠」として、県外の教員養成学部に進学した県出身者に対し、学部長の推薦があれば1次試験を免除する――などを21年度試験から導入する。

試験会場を東京都などにも設ける方向で調整しているといい、担当者は「県では宮崎の教育のよさをSNSなどで発信している。魅力にぜひ触れてほしい」と語る。教員募集説明会は4月から全国11会場で開催される予定で、詳細は同県ホームページで確認できる。


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