子育てで体罰に当たる具体例を明示 厚労省検討会が指針

子育てにおける体罰防止を議論していた厚労省の「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」は2月18日、第4回会合を開き、どのような行為が体罰に当たるのかを具体的に明示したガイドラインを取りまとめた。親権者による体罰禁止を盛り込んだ改正児童福祉法が4月から施行されるのを受け、保護者だけでなく社会全体で子供への体罰を防ぐ取り組みの必要性を提言した。

前回会合で出た素案を踏まえ、厚労省では意見公募を実施し、「叱らない子育て」と受け取られないようにする表現の修正などを行った。合わせて、社会に浸透を図るためにガイドラインの副題も募集し、「みんなで育児を支える社会に」が採用された。

ガイドラインでは、体罰によって子供の行動が変わったとしても、それは恐怖心によって行動した姿であり、子供の成長の助けにならないばかりか、心身の発達に悪影響を及ぼしてしまう可能性があると指摘。保護者を支援し、社会全体で体罰防止を推進すべきだとした。

しつけとして子供に何らかの身体的苦痛や不快感を意図的にもたらす行為はどんなに軽いものであっても体罰に該当するとして、具体的な行為に▽言葉で3回注意したけれど言うことを聞かないので、頬をたたいた▽大切なものにいたずらをしたので、長時間正座をさせた▽友達を殴ってけがをさせたので、同じように子供を殴った▽他人の物を取ったので、尻をたたいた▽宿題をしなかったので、夕飯を与えなかった▽掃除をしないので、雑巾を顔に押し付けた――を挙げた。

また、身体的な行為だけでなく、ネグレクトや暴言、怒鳴りつけるなどの心理的な虐待行為も体罰に当たるとして▽冗談のつもりで「お前なんか生まれてこなければよかった」など、子供の存在を否定するようなことを言った▽やる気を出させるという口実で、兄や妹を引き合いにしてけなした――といった暴言を例示した。

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