アバターロボットで離島から遠隔社会科見学 大分・姫島

アバターロボットを操作し、新しい形の社会科見学を――。大分県姫島村立姫島小学校(佐藤健校長、児童71人)で2月18日、普及型アバターロボット「newme(ニューミー)」を活用した、遠隔での社会科見学があった。

パソコンからアバターロボットを操作し、文化財を鑑賞(姫島村立姫島小学校提供)

ニューミーはANAホールディングスが開発。タブレットなどから遠隔操作することで、自由に移動させたり、テレビ電話のように会話したりすることができる。大分県と同社は2018年3月、地域課題の解決などを狙いにアバター技術を集約・発展させるとして、連携協定を結んでいた。

姫島は大分県北部にある離島。同県によれば、島からの移動手段は九州本島と結ばれているフェリーのみで、本数も少ないため、社会科見学は近郊の限られた地域でしか実施できずにいた。そこで今回、これまでにない「遠隔社会科見学」の実施に踏み切ったという。

対象は姫島小学校の1~3年生の児童38人。児童は東京国立博物館に設置されたニューミーを教室からパソコンで操作し、文化財などを鑑賞したり、学芸員に直接質問したりして館内を見学した。

東京の国立博物館に設置された「授業中」のアバターロボット(ANAホールディングス提供)

見学後は、教室に運び込まれた国宝「松林図屏風(長谷川等伯筆)」の高精細複製品を鑑賞。国立文化財機構文化財活用センターの講師が都内からニューミーを通じて説明し、質問に答えた。その後は「自分だけの松林図屏風」作りのワークショップがあり、児童は講師の指導を受けながら、形の違う松のスタンプや筆ペンを用いて、オリジナルのミニ屏風を完成させた。

同校の担当者は「アバターロボットの性能がさらに向上し、豊かなコミュニケーションや、よりリアルな体感ができるようになれば、効果的な学習ツールとして活躍できるようになる」と期待を込める。

また、ANAホールディングスの担当者はアバターロボットについて「体験型の学習が難しい離島や地方の課題解決につながる」といい、学校と連携して、新たな教育体験を提案しながら検証を続けたいとしている。

同社ではニューミーのモニターを募集している。詳細は同社ホームページで確認できる。

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