【新型肺炎】千葉と北海道で教諭が感染 休校に

千葉市は2月22日、同市立中学校の60代女性教諭が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に感染していたと発表した。教諭の感染確認は全国初で、同市教委は25日、同校を3月4日まで休校とすることを明らかにした。24日には北海道が、江別市立中学校の50代男性教諭が新型肺炎に感染しており、同校を3月6日まで休校にすると発表した。

千葉市の発表によれば女性教諭は12日、吐き気を感じたため休暇を取り医療機関を受診して、風邪と診断された。18日に咳(せき)が出始め、19日昼に早退して再受診し、肺炎の症状と38度5分の発熱が確認された。21日の検査で新型肺炎の感染が判明し、現在は県内の感染症指定病院に入院している。

女性教諭は12日の発症後も出勤しており、13、14日は定期試験の監督を務め、17、18日は生徒に答案返却するなどしていた。発症前2週間以内の海外渡航歴や患者との接触は確認されておらず、感染経路は不明。同校には女性教諭のほかにも発熱の症状を訴える教員と生徒がいたが、検査したところいずれも陰性だった。

同校は感染判明後の21日夜、保護者宛てに一斉メールを送信し、約580人の生徒に対して不要不急の外出を控えるよう求めた。22日には▽教諭の感染の判明▽25日からの臨時休校▽部活動と対外遠征試合の中止――を知らせるメールを送信し、説明資料を郵送した。

感染判明を受けて千葉県教委は、3月2日にある公立高校の後期入試について、同校の生徒が受験する場合は他の受験生とは別の部屋や会場で受けることを検討している。

同県教委学習指導課は「同校と他校の生徒の双方が安心して試験に臨める環境を整えたい」と話す。

同市教委は22日、全ての市立小中高と特別支援学校の校長に対し、全教職員について過去2週間の37度5分以上の発熱状況を聞き取るよう指示。体調不良が分かった場合は市教委で再確認した上で、市保健福祉局が対応するとしている。感染の疑いが生じた際は学級閉鎖や休校などの措置を取る。

また同市教委は25日、全市立学校の教職員3900人に対し、体温計測などの健康観察を毎日行い、不安があれば休むよう指示。全校長に対しても、無理をさせず教職員を休ませるよう指導した。

同市教委保健体育課によれば、女性教諭の感染発表後、保護者らから「高校受験が心配なので、全中学校を休校にしてほしい」「女性教諭の勤務校と同じ学区内の小学校も休校に」といった問い合わせが相次いでおり、担当者は「他校の休校については今後検討していく」と応じているという。

問い合わせは市の相談窓口にも寄せられており、市健康企画課によれば、発表前の21日は相談の全件数は93件だったが、発表した22日は172件とほぼ倍増し、23日は117件、24日には139件となったという。

このほかでは、江別市立中学校の50代男性教諭の感染が24日に確認されている。17日から咳の症状があったが、20日に38度の発熱があって早退するまで、授業や部活動指導をしていたという。

同市では、男性教諭の濃厚接触者に対し、14日間の自宅待機を指示する方針だといい、三好昇市長は25日、記者会見で「学校関係者は注意が必要だ。教職員の感染予防を徹底しなければならない」と述べた。

政府の専門家会議は24日、「新型コロナウイルス感染症に関する見解」を発表。「今後1~2週間は、感染が拡大するか収束するかの瀬戸際になる」とした上で、「学校など教育機関は、拡大を防ぐ上で重要な役割を担っている」と強調。▽集会や行事の開催方法の変更▽リモートワーク▽オンライン会議――など、可能な限りの工夫で協力してほしいと訴えた。

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