【一斉休校】ライブ授業に2万人 LINEが無料配信

全国の小中高と特別支援学校の一斉休校が続く中、LINEみらい財団は3月13日、授業を受けられない中高生を対象に、英語と国語の授業をライブ配信する「休校サポート 特別ライブ授業」を行った。LINEは10代にもっとも利用されているSNSサービス。人気の高校生タレントが生徒として出演したこともあり、2つの授業を合わせて延べ2万624人がスマートフォン経由でライブ授業に参加した。

カフェの店頭を想定した英会話の授業

授業は、都教委と民間企業による体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」(TGG)で収録され、「東京ガールズコレクション」による10代向けイベントのチャンネル「TGC teen」と、女子高生ミス・コンテストのチャンネル「女子高生ミスコン」の2つの「LINE LIVE」チャンネルで配信された。

生徒になったのは、高校3年生で卒業したばかりの河本景(けいえる)さんと清田航陽さん、高校2年生の福栄勇人さんと大橋アカリさんの4人。いずれもインターネットテレビの高校生恋愛リアリティー番組への出演や、イケメン高校生モデルとして同世代の人気を集めている顔ぶれ。

英語の授業では、カフェの店頭で軽食や飲み物を注文したり、海外旅行中に体調不良となって病院に駆け込んだりする設定で、実践的な英会話が行われた。

カフェの場面では、まずTGGの碇広樹講師が買い物で必要になる会話の言い回しを生徒たちと確認。続けてケニーシャ・ベネット講師が店員役に、生徒たちが顧客役になってやりとりした。

例えば、生徒が「ドーナツがほしい」と注文すると、講師から「ドーナツは品切れ。クッキーかパイならある」と切り返されたり、生徒が「高いから値引きしてほしい」と何度も訴えると、講師は「学生証があれば、学割にできる」と提案したり、筋書きのないやりとりが英語ネーティブのベネット講師を相手に続けられた。

国語の授業では、市進ホールディングスのオンライン授業サービス「ウイングネット」の児玉克順講師が文章読解の基本的な姿勢を取り上げた。「人は文章の全てを記憶できない。だから選ぶしかない。じゃあ、どれを選べばよい?」と生徒たちに投げかけ、文章を読む目的を意識するなど情報選択能力を高める必要を訴えた。

読解力を取り上げた国語の授業

授業に参加している視聴者は、LINEのトーク機能を使って、授業の途中に「わかりやすい」「文章読むのに目的とか考えてなかった」といったコメントを次々と送り、参加意識を高めていた。

スマートフォンによるオンライン授業は、生徒4人にとっても初体験だったという。

河本さんは「(スマホで習う授業は)すごくいいな、と思った。学校の授業で習う英語は、どうしても文法や構文がメインになる。こういうふうに楽しみながら受ける授業でも、ネーティブの先生から習うのだから、何もしないよりもずっといい」と述べた。

福栄さんは「スマホは一番身近な存在。情報量が一番多いのがインターネットで、その情報がスマホに入ってくる。こういう授業をみて、自分でも挑戦する気持ちになって、実際にネーティブの人と話してみると違うと思う」と話した。

オンライン授業を中高生に届けようと考えるとき、今回のライブ授業のようにスマートフォンとSNSが持つ存在感は大きい。総務省の情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(2018年)によると、10代のインターネット利用時間は、モバイル端末が平日で144.7分を占めるのに対し、パソコンはわずか8.3分しかない。今回の生徒たちも「スマホの方が気軽に勉強できる」(大橋さん)、「(スマホで習う授業は)ありなのかなと思う」(清田さん)との感想を語っていた。

LINEみらい財団では、中高生向けの学習支援教材「新型肺炎休校サポート」で5教科の学習動画など無料公開しており、3月13日現在、14万人以上が登録している。

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