【一斉休校】文科相「19日専門家報告後、再開目安示す」

一斉休校している全国の小中高、特別支援学校に関し、萩生田光一文科相は3月13日の閣議後会見で、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が19日に出す報告を基に、再開の目安を示すと明らかにした。また、卒業式が相次いで中止や簡素化する事態に陥っていることを受け、全国の卒業生に向けて「皆さんの貴重な機会を奪ってしまったことを申し訳なく思っています」とのメッセージを公表した。

一斉休校の現状について記者団に説明する萩生田文科相

9日の専門家会議が感染拡大について、依然として警戒を緩められないと示したことに触れ、「当面は円滑な臨時休校の実施を通し、感染拡大防止に全力を尽くすことが最も大切だ」と改めて強調。その上で、19日の専門家会議の新たな報告を参考に、学校再開の目安について示す考えがあるとした。

また佐賀県や浜松市などが自治体独自で学校再開の時期を決めたことについては、「尊重したい」と一定の理解を示した。

一斉休校の実施方法を巡っては、当初から学校設置者の責任と判断に任せてきたとし、「自治体によっては(ウイルスの)抑え込みがうまくいき、いまだに感染者が1人も発生していないところもある。そういった自治体が自らのさまざまな知見で、学校を一時再開するとしたならば、私は尊重したいと思う」と述べた。

また感染拡大防止の観点で、全国各地の卒業式が中止になったり、卒業生と教職員以外の出席を許可しない形式をとったりしていることを受け、「この春卒業を迎える皆さんへ」と題したメッセージを発出。「皆さんの貴重な機会を奪ってしまったことを申し訳なく思っています」「当たり前の日常への感謝の気持ちをいつまでも忘れないでほしい」などとつづった。

全文は次の通り。

◇ ◇ ◇

この春卒業を迎える皆さんへ

この春学校を卒業する皆さん、ご卒業おめでとうございます。

皆さんが今の学校に入学した時から長い時間が経ち、それぞれにいろいろな経験や出来事を経て、周りの大人にも見守られながら、とても大きく成長したことと思います。これからさらに大人になるために、今まで過ごした時間をみんなで祝う節目となる卒業式の時期を迎えています。

今、日本で、そして世界中で多くの人が新型コロナウイルスに苦しんでいます。感染の拡大を防ぎ、何より皆さんの健康と安全を守り、皆さんの周りの大切な人々を守るため、全国の学校に休業をお願いしました。

このため、皆さんが心待ちにしていた、一生に一度のかけがえのない卒業式がなくなってしまったり、人数を絞って行うこととなってしまったりするなど、皆さんの貴重な機会を奪ってしまったことを申し訳なく思っています。

皆さんは、この休業期間中に、先生や友達と過ごす時間や絆の大切さなど、いつもは当たり前と思っていた日常の大切さを感じることがあったかもしれません。そうした当たり前の日常への感謝の気持ちをいつまでも忘れないでほしいと思っています。

皆さんの周りの人たちは、皆さんの成長を喜び、将来を楽しみにしています。どうかこれまでの経験を大切に、皆さんがこれから進むそれぞれの道で活躍することを心から願っています。

令和二年三月
文部科学大臣 萩生田光一

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