専門家会議 「感染が拡大傾向の地域では休校も選択肢」

小中高などの一斉休校が続く中、政府の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)対策専門家会議が3月19日、開かれた。学校については「感染状況が拡大傾向にある地域では、一定期間、学校を休校にすることも一つの選択肢と考えられる」とした。一方、感染状況が確認されていない地域では「学校におけるさまざまな活動や、屋外でのスポーツ・スポーツ観戦、文化・芸術施設の利用などを、適切にそれらのリスクを判断した上で、感染拡大のリスクの低い活動から実施してください。ただし、急激な感染拡大への備えなどは不可欠」とした。

会議終了後、会見に臨む脇田隆字座長(右端)ら専門家会議のメンバー

会議後の会見では、座長の脇田隆字・国立感染症研究所長らが説明。「専門家会議としては、欧州で起きているような爆発的な感染拡大(オーバーシュート)の可能性や、それに伴う地域の医療提供体制が受ける影響の深刻さなども、十分考慮しておかなければならないと考えている」と述べた。

専門家会議終了後、配布された資料の学校に関する抜粋は次の通り。

感染状況が確認されていない地域では、学校における様々な活動や、屋外でのスポーツやスポーツ観戦、文化・芸術施設の利用などを、適切にそれらのリスクを判断した上で、感染拡大のリスクの低い活動から実施してください。ただし、急激な感染拡大への備えと、「3つの条件が同時に重なる場」を徹底的に回避する対策は不可欠です。

「感染状況が拡大傾向にある地域」では、一定期間、学校を休校にすることも一つの選択肢と考えられます。

春休み明け以降の学校に当たっては、多くの子どもたちや教職員が、日常的に長時間集まることによる感染リスクなどに備えていくことが重要です。この観点から、まずは、地域ごとの蔓延の状況を踏まえていくことが重要です。さらに、今後、どこかの地域でオーバーシュートが生じた場合には、地域ごとの対応に関する基本的な考え方を十分踏まえていただくことが必要です。

また、日々の学校現場における「3つの条件が同時に重なる場」を避けるため、①換気の悪い密閉空間にしないための換気の徹底②多くの人が手の届く距離に集まらないための配慮、③近距離での会話や大声での発生をできるだけ控えるなど、保健管理や環境衛生を良好に保つような取り組みを進めていくことが重要です。

併せて、咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策の徹底にもご留意ください。

児童生徒や学校の教職員については、学校現場で感染リスクに備えるとともに、学校外での生活で感染症の予防に努めていくことが重要です。日ごろから、集団感染しやすい場所や場面を避けるという行動によって急速な感染拡大を防げる可能性が高まります。例えば、できるだけ換気を行って密閉空間を作らないようにしたり、咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策を徹底したり、バランスの取れた食事、適度な運動、休養、睡眠などで抵抗力を高めていくことにも心がけてくださるようお願いします。

教職員本人やその家族等がり患した場合並びに本人に発熱等の風邪症状がみられる場合には、学校へ出勤させないよう徹底してください。また、児童生徒にも、同様の取り組みの徹底を図るようにしてください。

また、大学等におかれては学生等に対して、本提言に記載した感染リスクを高める行動を慎むよう、正確な情報提供や周知をお願いいたします。特に春休み期間に、感染症危険情報が高い国・地域に海外旅行や海外留学等で渡航した学生等が帰国する際などには、新たな渡航の慎重な検討や一時帰国を含めた安全確保の対応方策の検討に加え、帰国して2週間は体調管理を行い、体調に変化があった場合には、受診の目安を参考に適切な対応を取るよう、学生等への情報提供や周知をお願いいたします。

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