グローバル・ティーチャー賞 トップ50に日本人教員2人

世界各地で活躍する教員を表彰する「グローバル・ティーチャー賞2020」のトップ50に、日本人教諭2人が選ばれたことが、3月27日までに分かった。トップ50に選ばれたのは、東京都三鷹市立第一小学校の﨑村紅葉主任教諭と品川女子学院中等部・高等部の竹内啓悟教諭。日本人教諭がトップ50に選ばれるのは3年連続。2人同時に選ばれるのは、今回が初めてとなる。

取材に応じる﨑村紅葉教諭

図画工作を専門に指導する﨑村教諭は、ICTを活用して子供たちの創造性を育む実践に取り組む。アーティストとのコラボレーションによる抽象画に基づいた即興演奏やラスコーの洞窟壁画を再現する授業など独創的な実践に加え、日本の美術教育への貢献などが選ばれた理由に挙げられた。

﨑村教諭は「教員生活10年目の節目となる年に、このような素晴らしい賞に、入賞できたことをうれしく思う。この10年間、創造することの大切さを子供たちに伝えてきた。子供たちに独自の視点の価値を知ってもらいたいと考えて行った授業が、グローバリゼーションが進展し続けている世界で必要だと評価してもらえたのかもしれない」と喜びを語った。

情報科を担当し、品川女子学院のICT教育も担当する竹内教諭は出版社やテレビ局の勤務をへて教員になった異色の経歴を持つ。その経験を生かして取り組んだマーケティングを意識したアプリゲームの開発など、ビジネスや生徒のキャリア形成を絡めた最新のICT教育が評価された。

竹内啓悟教諭の授業風景

竹内教諭は「これまでに、個人で取り組むビジネスプランづくりの授業、デザインやプログラミングの独自オンライン教材、企業と協業したオープンイノベーション型の講座など、新しい教育プログラムを開発することに注力してきた。世界で普遍的価値を持つクリエイティビティーとテクノロジースキル、そして、問題解決能力を育むプログラムが評価されたのだと思う。今後も教育のアップデートに貢献できるよう尽力したい」と意気込んだ。

同賞は英国の非営利教育団体「バーキー財団」が、2014年に創設。トップ50にノミネートされた候補者の中から1人の優勝者が選ばれ、賞金として100万ドル(約1億1000万円)が贈られる。今年の授賞式は未定。昨年は立命館小学校(京都府)の正頭(しょうとう)英和教諭がトップ10に選出された。

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教育新聞では、﨑村紅葉主任教諭と竹内啓悟教諭の取り組みついて、それぞれ記事で報じている。

《﨑村紅葉主任教諭の記事》
《竹内啓悟教諭の記事》
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