イライラしたら子供から離れて 虐待防止学会などが声明

長引く休校や外出自粛期間により子供が家庭で過ごす時間が増えていることを受け、日本小児科学会や日本子ども虐待防止学会などはこのほど、ストレスを抱える保護者に向けたメッセージを公表した。家庭で子供に対してストレスやいら立ちを感じたときは、「ともかく、お子さんから離れてみましょう。別の部屋に行ったり、家の外に出てみるのもよいでしょう」と呼び掛けている。

メッセージでは、この期間を親子関係が密になるよい機会とする一方で、限られた生活空間のストレスや戸惑いなどの影響で、保護者がつい子供に感情的になる場面が増えると警鐘を鳴らした。子供自身も非日常な生活に戸惑いや不安を感じていることを踏まえ、大人が落ち着き、安定した気持ちでいるように指摘した。

保護者がいら立ちを抑える方法として、温度計をイメージして自分の感情を数値化する方法を提案。例えば▽5 切れる、誰かを頼る▽4 切れる間近、危険ではないことを確認して部屋を出る ▽3 著明ないら立ち、子供と距離をとる▽2 中等度いら立ち、リラクセーションを使う▽1 少しいら立ち、自覚する▽0 安定――などと、指標を示した。

感情温度計で3や4の段階と感じたときには、一度子供から離れて、別の部屋や家の外に出て深呼吸などをしてリフレッシュしてから、再度子供と向き合うように勧めた。

さらに、家族で不安やいら立ちについて話し合うことを提案。子供の困った反応や保護者のいら立ちは、「非日常の異常な事態に対する当たり前の反応」であると共有する大切さを強調した。

その他には▽子供が話しやすい雰囲気や時間をつくる▽年齢に応じた形で子供に新型コロナウイルス感染症について説明する▽できる範囲で子供らしい活動ができるよう工夫する▽子供を怒るより褒めることを心掛ける――など、保護者のストレスが虐待など深刻な事態に進展しないための工夫を紹介している。

次のニュースを読む >

関連