精神疾患を学べる教材を開発 高校新学習指導要領に対応

国立精神・神経医療研究センターなどの研究グループは4月17日までに、高校の「保健体育」での活用を想定した、精神疾患について学ぶ教材「こころの健康教室 サニタ」を開発したと発表した。アニメーション教材や当事者のインタビューなどを通じて、高校生が精神疾患の予防や早期治療の重要性を考えられるようになっている。

外国語字幕も選べるアニメーション動画

高校の新学習指導要領では、「保健体育」で新たに精神疾患の予防と回復が学習項目に追加され、うつ病や統合失調症、不安症、摂食障害といった精神疾患について理解するとともに、早期発見や支援、回復可能性、早期に治療を受けやすい環境づくりの重要性などを学ぶことになっている。

しかし、精神疾患の症状や対処などは近年ほとんど扱われてこなかったため、学校現場で指導できる教員や教材の不足が課題となっていた。

そこで、同研究グループは精神保健医療の専門家と学校教員によるワーキングチームをつくり、教材開発に着手。精神疾患を経験した若者や高校生、大学生らからも意見を聞き、それぞれの精神疾患について解説したアニメーション教材や、当事者インタビュー、模擬授業とその解説書などを作成。ウェブサイト上で無料配信することで、多くの高校で活用できるようにした。

このうち、アニメーション教材では、早期発見のために知っておくべき症状を紹介し、1人で抱え込まずに周囲の人に相談する大切さに気付かせる構成となっている。英語や中国語、韓国語、ポルトガル語の字幕を選択できる機能を設け、精神不調や精神疾患のリスクが高いとされる外国人生徒でも理解しやすいように心掛けた。

教材は「こころの健康教室 サニタ」のウェブサイトで公開されている。


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