新型コロナ不況で数十万人の子供が死亡の恐れ 国連報告

国連は4月22日までに発表した報告書の中で、新型コロナウイルス感染症による世界的な不況によって、今年はさらに数十万人の子供が死亡する恐れがあり、近年、低下傾向を示していた乳児死亡率も逆転する可能性があると警告した。

同報告書によると現在、約190カ国で休校措置がとられ、世界中の子供たちが学校に通えておらず、約15億人の子供と若者に影響が及んでいる。さらに、子供の栄養状態への懸念もあり、パンデミック以前でさえ子供の栄養不良と発育阻害は深刻な⽔準にあったが、休校措置による給食の停止で、約3億6800万⼈の子供たちが、日々の安定した栄養を摂取できずにいるという。

これまでのところ、子供たちの新型肺炎感染率は「非常に低い」とされているが、患者であふれる病院や保健医療施設では、子供たちが通常通りのケアを受けることが難しくなっている。また、失職や休業などで収⼊が減少している世帯では医療費と⾷費の削減を余儀なくされ、とりわけ子供と⼥性、授乳中の⺟親に影響を及ぼしていることにも、警鐘を鳴らした。

同報告書では、新型コロナは子供たちを危機的状況に陥らせているが、「『前例のない国際的な連帯』の機会でもある」とした上で、アントニオ・グテーレス事務総長は「子供たちが直面する脅威に対して、あらゆる指導者は子供たちを守る行動を起こすべきだ」と訴えている。


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