うなぎ離れを食い止めろ 高校生がうなぎニュースを配信

うなぎが名産の浜松市の生産者が高校の放送部の生徒らとタッグを組んだ動画「高校生うなぎニュース」の配信がこのほど、YouTube上で始まった。うなぎの魅力をアピールすることで、若い世代のうなぎ離れ解消につなげたいという。

うなぎの養殖の現場を取材する高校生ら(青鰻会提供)

ニュースを制作しているのは、浜名湖の近くにあり、地域にうなぎの養殖場なども点在する静岡県立浜松湖南高校の放送部の生徒らで、浜名湖うなぎ生産者の組合である「浜名湖養魚漁業協同組合」の青年部に相当する青鰻会の協力の下、キャスターやナレーション、リポーターなど、制作のほとんどの作業を高校生が担った。

4月28日現在、12本のニュース動画を配信。今後、年間5本程度の動画を順次配信する。

ニュース動画では、架空の高校「浜名湖立うな重高校うなぎ部」の生徒が、養殖開始から120年を迎えた浜名湖のうなぎ養殖の歴史や文化、家庭でも簡単にできるうなぎ料理などを紹介。さらに、実際の養殖現場や地域を訪れ、養殖の最前線や資源保護の大切さを伝えている。

浜松湖南高校放送部部長の大瀧麻実さん(3年生)は「企画の話を聞いて最初はびっくりした。『食レポ』のシーンでは、うなぎのおいしさが伝わるように、分かりやすい表情やしぐさを意識した。動画を通じて、うなぎに興味を持ってほしい」と振り返った。

放送部の染葉百香さん(2年生)は「取材を通じて、うなぎの養殖は自分が想像した以上の工程があることを知った。うなぎのことを小さい子供でも分かるように、やさしい言葉で伝えるようにした。今までうなぎを食べたことのない人が、動画を見て、食べてみたいと思ってくれるとうれしい」と話した。もともと魚が苦手だった染葉さんは、制作を通じてうなぎのおいしさを知り、食べられるようになったという。

企画を浜松湖南高校に持ち掛けた青鰻会会長の古橋知樹さんは「資源の減少で値段が高騰したこともあり、若い世代でうなぎを食べたことのない『うなぎ離れ』が深刻になっている。地域のボランティア活動で放送部の生徒が活動しているのを見かけ、高校生の視点でうなぎの素晴らしさを伝えてもらえないかと考えた。うなぎ以外の名産もどんどん発信してもらえれば、地元も盛り上がる」と期待を寄せる。

「高校生うなぎニュース」はYouTubeから見ることができる。

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