20日に夏の甲子園開催可否の協議 延期困難で調整難航か

新型コロナウイルス感染症の拡大が深刻な中、8月10日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕予定の第102回全国高校野球選手権について、日本高等学校野球連盟(高野連)は5月20日に運営委員会を開き、開催の可否を協議する。春の選抜高校野球大会に続く中止は避けたいと、開催の道筋を探っているが、多くの高校で臨時休校が続き、部活動の再開もできない中、クリアすべきハードルは高い。夏の甲子園と同じ8月10日の開幕を目指していた全国高校総合体育大会(インターハイ)は、選手や関係者らの感染リスクを重く見て4月26日に早々と中止を決めており、高野連の判断が注目される。

政府が緊急事態宣言の期限を5月31日まで延長し、スポーツ大会の開催は困難な状況が続く。学校再開がままならない自治体が大半を占める中、夏の甲子園も開催の危機に直面している。休校が長期に及ぶ中、夏休みを極力短縮して授業日数の確保に充てようとする自治体が多く、大会の開催時期が授業と重なる可能性も高い。甲子園の大会期間を繰り延べるのは、プロ野球開催の日程も定まらない中、難しいという。

3月19日に開幕を予定していた春の選抜高校野球大会は、高野連が「甲子園でプレーしたいという球児の夢を実現させたい」として、いったんは無観客での開催方針を示したが、国内の感染状況が悪化したことから一転、中止を余儀なくされた。全国9地区に分かれて3月下旬から順次行われる予定だった春季大会も中止された。このうち3月25日から無観客で実施していた沖縄県の春季大会は、感染症拡大の影響を受けて準々決勝で打ち切り、準決勝と決勝を中止した。夏の甲子園の開催可否に当たって、こうした混乱を避けたい高野連はあらゆる状況を想定し、検討を重ねたいとの意向を示している。

開催に逆風が吹く中、甲子園を目指して6月以降に開幕する予定の都道府県大会の準備が進む。全国で最も早く6月20日に県大会が開幕する予定の沖縄県は、選手の練習がままならない現状では開幕が早すぎるとして、日程を延期する方向で調整を進めている。感染防止対策のため、無観客での開催を検討する県も多い。仮に甲子園大会が中止された場合、選手の心情に配慮し、代替策として県大会レベルでの開催を検討している県もある。

高野連は「高体連のインターハイ中止に至る、さまざまな検討内容を参考にさせていただきたい」としており、20日に開かれる高野連の運営委員会で開催可否の方針がどう示されるか、都道府県の大会関係者は注視している。

次のニュースを読む >

関連

あなたへのお薦め

 
特集