【コロナと学校】全日本吹奏楽コンクールが中止に

新型コロナウイルス感染症が終息する見通しが立たないため、今秋に開催予定だった国内最大規模の音楽コンクール「第68回全日本吹奏楽コンクール」の中止を、主催者の全日本吹奏楽連盟などが5月10日、発表した。同コンクールは中学生、高校生、大学生、職場・一般の部に分かれ、予選を兼ねた地方大会を含めると毎年、約1万の学校や団体が参加している。

併せて、同連盟などが主催し、11月に開催予定の第33回全日本マーチングコンテストと、第39回全日本小学生バンドフェスティバルの中止も決まった。全国高等学校文化連盟(高文連)と文化庁などが主催する今夏の第44回全国高等学校総合文化祭も開催が危ぶまれており、12日に開催の可否が示される見通し。全国の多くの小中高で休校が長引く中、文化系の部活動への影響も深刻さを増している。

第68回全日本吹奏楽コンクールは中学と高校の部が10月24、25日に名古屋市で、大学、職場・一般の部が10月31日と11月1日に宇都宮市で、第33回全日本マーチングコンテストと第39回全日本小学生バンドフェスティバルは11月21、22日に大阪市で、それぞれ開かれる予定だった。

開催まで半年ほどある時点で中止を決めたことを、全日本吹奏楽連盟は「大勢による合奏形式の練習や発表はなお難しく、7月に本格化する予選の地方大会は実施が見通せない状況」と説明。無観客での開催も演奏者の感染リスクが拭えないことからも、「つらい決断だが、安心、安全を最優先に考えた」としている。

全日本吹奏楽コンクールと全日本マーチングコンテストで、ともに金賞を昨年まで6年連続で果たした熊本県の私立玉名女子高校吹奏楽部の顧問、米田真一教諭は中止の知らせに、「残念だが、この状況では受け止めざるを得ない」と話す。

同校吹奏楽部は約120人の大所帯だが、3月初めから休校が続き、1年生部員はまだいない。2、3年生の部員は自宅で課題の自主練習を続けている。

「どこで演奏会ができるのか、全く見えない状況。早い段階での中止決定は、大会ができても準備ができないと判断されたのだと思う」と米田教諭。学校が再開されたら、「県内外で予定されている音楽会や演奏会に目標を切り替え、頑張っていこう」と、部員らを励ましたいという。

一方、7月31日から8月6日まで高知県で予定されている、第44回全国高等学校総合文化祭も開催が危ぶまれている。都道府県代表の高校生が集い、演劇、合唱、弁論などで活動の成果を発表する文化の祭典だが、主催する高文連と文化庁、高知県が協議し、5月12日に開催の可否について方針を示したいとしている。

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