【コロナと学校】リスク高い学習活動の見直しなど更新

文科省は各学校の指導の指針となるようにホームページで公開している「教育活動の再開等に関するQ&A」の内容を、5月13日付で更新した。対策を講じてもなお新型コロナウイルス感染の可能性が高い学習活動については指導計画の見直しを検討し、地域の感染状況を踏まえて実施を判断してほしいと求めるなど、感染予防対策をさらに徹底させる内容を盛り込んだ。

感染症対策を講じても感染の可能性が高い学習活動には、▽音楽科における狭い空間や密閉状態での歌唱指導や身体の接触を伴う活動▽技術・家庭科における調理などの実習▽保健体育科における児童生徒が密集する運動や、近距離で組み合ったり接触したりする場面が多い運動▽児童生徒が密集して長時間活動するグループ学習▽運動会や文化祭、学習発表会、修学旅行など児童生徒が密集して長時間活動する学校行事――を挙げ、当分の間これらを行わないことを求めた。

とりわけ、感染拡大が継続している地域では、これらの指導順序の変更や、教師による適切な事前・事後指導と家庭学習の組み合わせによる指導計画の立案など、指導計画の見直しを検討し、必要な措置を講じてほしいとした。これらの学習活動がいつできるかは地域の感染状況を踏まえて判断すべきとしたが、現時点で今年度は実施できないというものではないとした。

各教科に共通する感染症対策として、▽共用の教材、教具、情報機器などを適切に消毒する▽共用の教材、教具、情報機器などを触る前後で手洗い、除菌行為を徹底する――ことに取り組んでほしいとした。

教職員に対しても児童生徒と同様に、手洗いや咳(せき)エチケットの徹底など基本的な感染症対策に取り組んでもらうほか、飛沫(ひまつ)を飛ばさないようマスクの着用を求めた。毎朝の検温などの健康管理に取り組み、風邪の症状が見られる場合は自宅で休養してもらう。職員室でも他の人との間隔を1メートル~2メートル空け、会話の際にはできるだけ真正面を避けてほしいとした。

職員室内で十分なスペースが確保できない場合は、空き教室を利用して職員が学校内で分散勤務することも考えられるとした。職員会議などを行う際にも最少の人数に絞り、換気をしつつ広い部屋で行う工夫や、オンライン会議のシステムを活用することを求めるなど、感染防止を徹底させるため、細かく注意点を挙げた。

臨時休校に伴い、生徒の学習評価にあたって定期考査が難しいことに関しては、定期考査の実施について法的な規定はなく、各学校において生徒の状況などを踏まえ、適切に判断をとし、柔軟な対応を容認した。

障害のある児童生徒に対する家庭学習の支援としては、児童生徒や保護者からの相談にきめ細かく対応できるよう、連絡先や連絡手段を具体的に示してコミュニケーションを積極的に行い、家庭での状況を定期的に把握することが重要だとした。

臨時休校中に分散登校をする場合の部活動については「密閉」「密集」「密接」の「3つの密」を徹底的に避けながら、地域の感染状況を踏まえて段階的に実施することが考えられるとした。例として、児童生徒を2つのグループに分けて、午前と午後に分散登校する場合は午前中に登校するグループが授業開始前に、午後に登校するグループが授業終了後に部活動を行うことを挙げた。曜日をずらして分散登校する場合は、登校する曜日に部活動を行うことが考えられるとした。

分散登校での部活動は部員全員が参加しないため、指導内容や方法を工夫してほしいとした。活動時間についても、登校を午前と午後に分ける場合は1時間未満が適切だとし、短時間で効率的にと求めた。

また、部活動は地域の感染状況によるものの、なるべく屋外で実施することが望ましいとし、屋内で多数の生徒が集まり、呼気が激しくなるような運動や、大声を出すような活動は絶対に避けてほしいとした。

分散登校の際には、部活動の日時や実施内容をあらかじめ生徒や保護者に周知するとともに、参加を強制することがないよう留意。学校の全部を休業する場合は、これまで通りに部活動は自粛すべきとした。

夏の全国高校総体や全国中学校体育大会が中止されたことに伴う代替案としては、生徒の心情を踏まえ、3年生が出場できる都道府県単位などでの地方大会の実現に向け、スポーツ庁が支援の検討を進めたいとしている。

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