【コロナと学校】定例会もオンライン 埼玉県戸田市教委

教育委員会の定例会もオンラインで――。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が続く中、埼玉県戸田市教委は5月19日、第5回定例会をテレビ会議システムによるオンラインで開催した。市立小中学校の校長らも各学校などからオンライン参加し、休校中のオンライン授業の取り組みなどを報告した。

オンラインで行われた戸田市教委の定例会

同市教委が定例会をオンラインで開催するのは今回で2回目。この日の定例会では、教育委員からの提案を受けて、市立中学校の校長が休校中の学習課題の配布状況や、授業動画の配信などオンライン授業への対応を説明。各校ともオンライン授業には着手しているものの、通信環境がない家庭への端末の貸与数や学習上の授業動画の位置付けなどで違いがみられた。

報告を受けて教育委員からは「学校ごとに取り組みに差があるのはよくない。オンライン授業を進めるのに足並みをそろえないと保護者も不安になる」「一方的な動画配信だけでなく双方向で、教員や友達の顔が見える取り組みを進めてほしい。小学校では双方向の効果をつかんでいる。中学校でもやってほしい」などの厳しい注文が相次いだ。

また「今後、学校での授業とオンラインの授業のバランスを、どう取っていけばいいのかが課題になる。この休校中に築いた資産を生かし、うまくミックスさせていく必要がある」との指摘もあった。

一連の議論を踏まえ、戸ヶ﨑勤教育長は「6月1日から学校が再開できても、通常の授業がすぐにできるわけではない。分散登校とオンラインはセットで、授業の量と質を確保していかなければならない。新型コロナウイルスの第2波、第3波が来たときの救世主はオンライン授業以外にないと考えている。新しい生活様式と同様、分散登校とオンラインによる新しい学びが求められている」と強調。

各校で取り組みに差がある現状については、「市内で格差があることは容認できない。チーム学校として、学校運営協議会に積極的に働き掛けるなどして解決してもらいたい。できないから学びを止めるのではなく、できるように努力をしてほしい」と現場を叱咤(しった)激励した。

戸田市では2015年から教育委員が議題を提案する仕組みを導入しており、教育委員会の議論の活性化につなげている。この日の定例会でも、新型コロナウイルスの第2波、第3波に備える具体的な対応策などを協議することが教育委員から提案され、次回の定例会の議題とすることが決まった。

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