新型コロナウイルス感染防止の強化策として、都は5月19日、都立学校へのサーモグラフィー導入を打ち出した。同日の都の新型コロナウイルス感染症対策本部で公表された、2020年度補正予算案に盛り込まれた。
都教委によると、都立学校各校に1台配置する予定のサーモグラフィーは、数十人を一度に計測できる大型のものを想定。校舎の入り口に設置し、登校時に児童生徒が通過した際、体温が高いと保健室に誘導し、再度、体温を計測させるなど、より効果的な感染防止につなげる狙いがある。
サーモグラフィー以外にも、飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、教卓へのアクリル板設置や特別支援学校へのフェースシールド配置など、学校再開に向け感染防止対策を充実させる。
公立小中学校を所管する市区町村教委や私立学校にも、サーモグラフィーの導入費用を一部補助する。
総額5832億円に上る補正予算案では、これら学校の感染予防対策に42億円を充てたほか、都立学校での修学旅行の中止・延期に伴うキャンセル料などの費用を支援するために5000万円、都立学校でのオンライン学習の環境整備に8000万円を計上した。
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