「9月入学本当に今ですか」 有識者らWEBで賛同募る

9月入学への移行に関する議論が進む中、インターネットでは拙速な移行に警鐘を鳴らす「#9月入学本当に今ですか」というプロジェクトチームが始動し、署名サイト「change.org」で賛同を募っている。賛同者の数は5月19日朝の開始からじわじわと増え、20日午後7時現在、1000人に迫っている。

プロジェクトチームのウェブサイト

同プロジェクトチームの発起人は子供の貧困対策などに取り組んできた、日本大学文理学部の末冨芳教授とNPO法人キッズドアの渡辺由美子理事長。末冨教授は「学校関係者やスクールソーシャルワーカー、子供・若者支援の関係者、ジャーナリストなど幅広い人からの賛同をいただいている。9月入学を巡る議論への危機感や戸惑いから、それぞれがしっかりと考えた上でご協力いただいているようだ」と語る。

同プロジェクトチームのウェブサイトでは「グローバルスタンダードに合わせて変化することはむしろ重要」として、9月入学に関する議論の必要性は認めながらも、「今、目の前には突然の休校でオンライン授業も受けられずに学べない子供が大勢いる」と指摘。9月入学への移行を拙速に進めるならば、学校現場の疲弊、待機児童の急増、子供や保護者の不安、教育期間の延長と家庭の経済的負担、膨大な数の法令変更、卒業時期の遅れといったデメリットが生じるとしている。

末冨教授は「最も急がれるのは、困窮世帯の暮らしと学びを支えること。オンライン学習環境にアクセスできない子供の実態把握や支援などを早急に進めていくべき時に、9月入学への移行に莫大(ばくだい)なリソースが割かれることには違和感を抱かざるを得ない」と話す。同ウェブサイトでは「今、最優先でやらなければならないことに集中し、それを成し遂げてから9月入学の議論を本格化させるのがふさわしいのでは」と呼び掛けている。

同プロジェクトチームは今後、子供向けに情報提供を行うウェブサイトの作成も検討している。

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