【コロナ時代の教育】教員らの「オンライン寺子屋」

空き時間を活用し、学校に通えない小中高生にオンラインで1対1の個別学習を無償で提供しようと、教員や教職課程の大学生らによる「オンライン寺子屋」が、このほど始まった。

「コロナ対策としてのICT活用ではない」と強調する中村教諭

個別指導の時間は1枠60分。利用者である児童生徒は、サイト上に登録されている教員のプロフィールと空きスケジュールを参照し、ネットで直接予約できる。指導内容は、利用者が自由にリクエストすることができる。

発起人で、千葉県内の公立中学校に勤務する中村柾(まさき)教諭によると、利用者の児童生徒の約8割は塾に通っておらず、学校以外のサポートがない。中にはインドからの申し込みもあり、現地の日本人学校が閉鎖されて困っている子供も支援しているという。

中村教諭はオンライン寺子屋の取り組みについて、「自分の担当している学校、学年以外の生徒と対話することで、自分自身も新たな気付きがたくさんある。また、あくまで補習的な扱いのオンライン個別指導なので、教科書通りの学びだけではなく、時には脱線して雑談となることもある。それがアクティブ・ラーニングに発展していくこともあり、教員としての自己研さんにもつながっていると感じる」と話す。

また、「学校が再開しても、今までと同じ教え方でいいのかという問いを、常に自分の中に持っている。オンライン寺子屋の活動を通して、実際にICTの活用を実験しながら、その問いに対する答えを模索していきたい。そして学校再開後も、今まで以上に質の高い学びを提供したい」と意気込む。


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