各国のグローバル・ティーチャーが協力 コロナ禍を絵本に

コロナ禍をテーマにした絵本『Hope, where are you ? ~きぼうって、どこにあるの?』が、カナダの高校教員アーマンド・ドゥセット氏と、メキシコの教員エルサ・ゲラ氏により作成された。世界各国の教員が協力し、日本語や仏語、スペイン語、ポルトガル語、中国語など30カ国の言語に翻訳され、無料でPDF版をダウンロードできるようになっている。

コロナ禍を舞台にした絵本『Hope, where are you ? ~きぼうって、どこにあるの?』

著者の両氏は過去、教育界のノーベル賞と言われる「グローバル・ティーチャー賞」でトップ50に選ばれている。日本語訳に協力したのも、2018年の同賞でトップ50に選ばれた滋賀県立米原高校の堀尾美央教諭と、19年のトップ10に選ばれた立命館小学校(京都府)の正頭英和教諭。

絵本には、アフリカやオセアニア、アジアなど各大陸の6人の子供たちが、新型コロナウイルスの影響による休校で感じた変化や、教員をはじめとする周りの大人と友達が子供らをサポートする姿が描かれている。

4月末に著者らから翻訳の協力依頼を受けたという堀尾教諭は「とても心が温かくなる話ばかりで、ぜひ多くの方に読んでもらいたいと思い、協力した」といい、「世界中のどこでも子供たちが悩み、葛藤を抱えながら過ごしていることに共感を覚えるのではないか。この絵本はたくさんの言語で翻訳されているので、身近にいる外国籍の子供たちとも、言葉や国籍を越えて一緒に読んでもらえれば」と話す。

絵本の主な対象が小学生のため、正頭教諭にも協力を依頼し、訳し方や使う言葉などを一緒に考えていった。

正頭教諭は「休校中に友達や学校とつながれなかったことで、心がつらくなってしまった子供もたくさんいる。学校でこの絵本を読んでもらって、子供たちが『先生、あのね……』と、この期間の思いなどを表現できるきっかけにしてもらえれば」と話す。

絵本はWEBサイトからダウンロードできる。利益は全額、ユニセフの新型コロナウイルス緊急募金に寄付される。

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