都内30校に爆破予告 児童生徒が校庭などに避難

東京都世田谷区、渋谷区の学校30校を6月8日午前10時30分に爆破するという脅迫メールが5日、東京都教委と世田谷区長宛てに届き、警察と学校関係者らが警戒に当たった。爆発物は見つからなかったが、両区の学校では爆破予告時間の前後に、児童生徒を校庭などに避難させる措置をとった。悪質ないたずらともみられるが、新型コロナウイルス感染拡大による長期休校から学校が再開して間もない中、児童生徒の心理面に及ぼす影響も懸念される。

都教委によれば6月5日、「8日の午前10時30分に爆発する爆発物を渋谷区・世田谷区の学校30校に仕掛けた」という趣旨のメールが同教委宛てに届いた。学校名や校種についての具体的な記述はなかったという。これを受け、都教委では都立学校と渋谷区、世田谷区に対して情報提供と注意喚起を行った。

都教委からの連絡を受けた渋谷区教委は、週末にかけて所管の警察署と連携。「ここ数日、(広告代理店大手の)電通や東京都立大学への爆破予告が相次いでいたことから、愉快犯である可能性が多分にあると判断した。そのため過度の不安を与えないよう、休校とはしなかった」という。

渋谷区教委では区内の小中学校と幼稚園に通う子供の保護者に、爆破予告があったことをメールで周知し、8日の登校が不安であれば、休んでも欠席扱いにしないと連絡した。週末の6、7両日には校内に不審物がないかどうか、教職員らが点検した。

爆破すると予告された8日午前10時30分の前後には、児童生徒を校庭に避難させる指示を区内の小中学校に出した。児童を1カ所に集めるリスクについては、各学校にいる警備員による警備を強化することで対応した。私立学校については個々の学校の判断に委ねる形とした。

渋谷区教委教育指導課の担当者は「児童生徒が無事でよかったが、教育委員会も学校も新型コロナウイルス感染症の対策で忙しい中、不審物などの対応に追われた。悪質な行為で許せない」と憤慨する。

世田谷区では保坂展人区長宛てに直接、同様の爆破予告メールが5日に届いた。警察に相談したところ、愉快犯の可能性が高いと判断。世田谷区教委は「緊急性はそれほど高くなく、大きく騒ぐことでかえって(犯人が)反応してしまうと判断した」という。区立小中学校の校長らに、校内に不審物がないか確認するよう、その日のうちに連絡し、8日は休校ではなく、渋谷区と同様に午前10時30分前後に校庭に避難するという対応を指示。一部の学校では、独自の判断で午前中の授業を休校にしたところもあるという。

世田谷区と同区教委は区内の警察署と連携して、児童生徒が安全に通学できるよう、学校周辺の巡回パトロールを続け、不審者を警戒したいとしている。

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