児童間で感染拡大か 厚労省クラスター対策班が暫定報告

新型コロナウイルスに児童6人が集団感染し、5月29日から臨時休校している北九州市小倉南区の守恒小学校で、授業中や休み時間、登下校時などに児童間で感染が広がった可能性があると、厚労省のクラスター対策班が暫定報告をまとめ、北九州市は6月16日の市議会常任委員会で内容を明らかにした。一方で、休校から2週間が経過し、児童の学びの遅れも深刻なことから、同市教委は感染対策を徹底した上で、18日から守恒小の分散登校を再開することを決めた。

守恒小では5月28日に児童1人の感染が確認され、29日から臨時休校しているが、6月5日にかけて、さらに5人の児童が感染していることが分かった。厚労省のクラスター対策班は暫定報告で「感染が判明した児童の中には仲が良く、一緒に遊んだことや下校したことなど、接触の機会が確認された」として、「感染の機会の可能性としては、授業中や休み時間、登下校時などが考えられる」と指摘した。

具体的には「着席した児童がおしゃべりする際に体の向きを変えたりすることにより、近くになっていた可能性がある」とした。

暫定報告では「完全にこれらの機会を排除するのは非常に困難」と認めた上で、「学校の対策について改善可能な部分があった」と指摘。排除可能なリスクは除いた上で、教育や日常の交流機会を失うことのないようにしてほしいと求めた。

学校に対しては、小児科医や校医、感染管理の専門家、保健所などと連携する体制を整え、校医や教職員は必要に応じて感染管理の専門家から助言を受けてほしいとした。教育委員会に対しては、感染管理に不慣れな学校などが感染管理の専門家に相談できるよう、支援することを提言した。

厚労省クラスター対策班の暫定報告を北九州市が受けたのは6月12日。市は14日に医師らによる新型コロナウイルス感染症対策専門家会議を開き、守恒小では休校から2週間が経過しており、感染症対策を行った上で学校再開することに異論はないとの見解が示された。

守恒小では18日から、児童を2つのグループに分け、2日に1度登校して午前中に授業を受ける分散登校を実施する。教室では机と机の幅を最大限広げ、机には飛沫(ひまつ)防止のガードを付けるほか、トイレが混み合わないようにしたり、消毒や手洗いを徹底させたりして、感染予防につなげたいとしている。

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