熱中症対策優先、マスク外す判断も 文科省マニュアル追記

学校活動の中で熱中症対策を優先し、児童生徒にマスクを外すよう求めるケースの判断基準について、文科省は6月22日までに、衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」を改訂して追記した。児童生徒が暑さで息苦しいと感じた時などには、マスクを外したり、一時的に片耳だけかけて呼吸したりするなど、本人の判断で適切に対応するよう指導することを求めている。

衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」の改訂は6月16日付で行われ、都道府県などの教育委員会に通知された。

追記されたマスクの着用については、学校教育活動では近距離での会話や発声が必要な場面もあり、飛沫(ひまつ)を飛ばさないように児童生徒と教職員は「基本的には常時マスクを着用することが望ましい」とした上で、「ただし、次の場合には、マスクを着用する必要はありません」として例外事項を挙げた。

具体的には(1)十分な身体的距離が確保できる場合は、マスクの着用は必要ない(2)熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断した場合は、マスクを外す(3)体育の授業においては、配慮事項を踏まえた上で、マスクの着用は必要ない――としている。

今回追記したのは、熱中症対策の部分。「夏期の気温・湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなる」と指摘した上で、「熱中症も命に関わる危険があることを踏まえ、熱中症への対応を優先」するよう求めた。

マスクの取り外しについては、活動内容や児童生徒の様子をみながら、「現場で臨機応変に対応することが重要」と指摘。児童生徒が暑さで息苦しいと感じた時などには「マスクを外したり、一時的に片耳だけかけて呼吸したりするなど、自身の判断でも適切に対応できるように指導」するよう求めた。

登下校中の対応については、熱中症のリスクを踏まえ、「登下校時には、人と十分な距離を確保できる場合には、マスクを外すように」と明記した。

公共交通機関を利用して通学する場合には「マスクを着用する」「降車後(または学校到着後)は速やかに手を洗う」「顔をできるだけ触らない」「触った場合は顔を洗う」などの基本的対策を行うほか、できるだけ乗客が少ない時間帯に利用できるようにするなど、時差通学を検討するよう促した。

衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」は、学校現場が踏まえておかなければならない新型コロナウイルス感染症の衛生管理について、考え方や具体的な対応策を一冊にまとめたもので、5月22日に通知された。改訂されるのは今回が初めて。文科省では、新型コロナに関する新たな知見などが分かり次第、衛生管理マニュアルを随時更新し、この一冊をみれば学校現場に必要な衛生管理が分かるようにしたい、としている。

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