オンライン教育は都市部先行 地域差あらわ、内閣府調査

新型コロナウイルスの感染拡大による生活意識や行動の変化を尋ねた内閣府の調査結果が6月21日公表され、子育て世代約2000人に小中学生のオンライン教育について聞いた質問では、「オンライン教育を受けている」と答えた人は全国で45.1%だった。東京23区では7割近くが、学校か塾などで子供がオンライン教育を受けていると答えたのに対し、地方圏では受けていないと答えた人が6割を超えた。オンライン教育の普及は都市部が先行しており、地域によるばらつきが広がっている実態が浮かび上がってきた。

また、高校生のオンライン授業に関しては、半数が受講していないと答えた一方、8人に1人は通常通りの授業をオンラインで受講したと答えており、オンライン環境の違いによって休校期間中の学びにかなりの格差が生じたことが分かった。

同調査は、緊急事態宣言が全都道府県で解除された5月25日から6月5日まで、インターネットで実施された。15歳以上の計1万128人が回答し、このうち2168人が18歳未満の子供を持つ子育て世代だった。

子育て世代に小中学生の子供がオンライン教育を受けているかどうかを尋ねたところ、全国では、「受けている」が45.1%、「受けていない」が52.5%、「わからない」が2.5%だった。地域別にみると、「受けている」と答えた人は、東京23区で69.2%と7割近かったのに対し、東京圏で57.2%、大阪・名古屋圏で52.2%、地方圏では33.9%にとどまった。逆に「受けていない」と答えた人は、東京23区で29.2%、東京圏40.1%、大阪・名古屋圏45.5%となり、地方圏では63.8%と6割を超えた。

誰からオンライン授業を受けているかを調べてみると、学校よりも、学校以外の塾や習い事でオンライン授業を受けている割合が高いことが分かった。地域別で見ても、全ての地域で学校よりも塾や習い事でオンライン授業を受けている割合の方が高い。

具体的なデータをみると、学校の教員からオンライン授業を受けている割合は、全国で10.2%だった。地域別では、東京23区で26.2%、東京圏で17.1%、大阪・名古屋圏で8.7%、地方圏で6.7%。これに対し、学校以外の塾や習い事でオンライン授業を受けている割合は、全国で17.1%。地域別では、東京23区で33.8%、東京圏で22.9%、大阪・名古屋圏で20.6%、地方圏で11.6%だった。

次に、高校生、大学生・大学院生、専門学校生などの学生1035人を対象に、通学している学校でオンライン授業を受講したかどうかを聞いたところ、「受講していない」と答えたのは、大学生・大学院生で4.5%、専門学校生などで28.0%だったのに対し、高校生では50.0%となり、ちょうど半数の高校生が新型コロナによる学校休校が長期化する中でオンライン授業を受けていなかったことが分かった。

「通常通りの授業をオンラインで受講した」と答えた人は大学生・大学院生で74.7%、専門学校生などで42.4%だったが、高校生では13.3%だった。残りの人は「一部の授業をオンラインで受講した」と答えた。

この結果、調査に答えた高校生316人のうち、半数がオンライン授業を受けていなかった一方、8人に1人は休校期間中であってもオンラインで通常通りの授業を受けていたことが分かった。オンライン環境の有無により、休校期間中の高校生の学びにかなりの格差が生じたことが読み取れる。

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