「学校全体で指導していれば自死避けられた」 再調査委

2016年12月に、兵庫県宝塚市で当時市立中学2年生の女子生徒がいじめにより自死した問題で、同市のいじめ問題再調査委員会は6月22日、部活動における深刻ないじめに、学校側が適切に対処していなかったとする報告書を取りまとめた。同報告書では、部活動で起こっていたいじめに対し、学校を挙げての指導、支援が行われていれば、生徒の自死は避けられた可能性が高いと批判した。

再調査委は、自死した生徒が、所属していた部活動で早くから試合に出場できるメンバーに選ばれていたことがきっかけで、陰口や無視、仲間外れにされるなど、25件のいじめを受けていたと認定。さらに、自死した生徒以外の部員に対するいじめも、少なくとも22件が把握され、中には被害に遭った生徒が不登校となるなど、部活動の中でいじめが横行していた実態が浮き彫りになった。

同報告書では、部活動の顧問や担任ら、教職員への聞き取りを基に、一部の教員が部活動で起きていたこれらの行為を把握していたものの、いじめていた生徒らに対して適切な指導をせず、学校全体でいじめの重大事態として共有もされていないなど、一連の対応は危機意識に欠けていたと問題視。管理統制的な組織文化が、生徒に寄り添った対応や教員同士の連携を阻害していた可能性を指摘した。

明らかとなった状況を踏まえ、同報告書では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど、他職種が連携していじめ問題に対応できる体制づくりや、生徒が直面している問題について情報収集や分析を行い、必要な指導と援助を行うアセスメントの視点の重要性を強調し、管理統制的な指導と教職員組織の見直し、部活動指導の改善などを提言した。

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