通信制高校の面接指導で改善案 年間の実施計画を策定

通信制高校の質の保障に向けた方策を検討している文科省の調査研究協力者会議は6月23日、第4回会合をオンラインで開き、普段は自宅で学習している生徒が登校して、教師から直接指導を受けたり、他の生徒と共同で学んだりする面接指導(スクーリング)の改善策などを議論した。通信制高校の教育の質の向上を図るため、1年間の教育活動を体系化した「通信教育実施計画」(仮称)を各校が策定し、面接指導や添削指導などの内容を保護者や生徒に明示することが、対応方策案として示された。

発言する座長の荒瀬克己・関西国際大学学長補佐(Zoomで取材)

通信制高校を巡っては、一部の学校で不適切な学校運営や新学習指導要領に基づかない教育活動が行われていたことが問題となっており、2018年に文科省が行った立ち入り調査でも「必要な時間数を確保していない」「1回当たりのスクーリングが長時間にわたる」「特別活動が面接指導の実施計画に位置付けられていない」などの不適切な事例が報告されていた。

こうした問題を踏まえ、対応方策案では、各通信制高校が年度ごとに添削指導や面接指導の実施予定内容、試験日程、評価基準などを体系的に示した「通信教育実施計画」(仮称)を策定し、あらかじめ生徒や保護者に明示するとした。

また、面接指導は添削指導を通じて明らかとなった生徒一人一人の学習上の課題を考慮し、きめ細かな指導ができるよう少人数で実施することと、面接指導を集中的に行う場合は、多くても1日当たり8単位時間までを目安に設定するなど、1日に実施する面接指導の時間数を適切に定めることなどを掲げた。

委員からは「添削指導や面接指導、試験などで、どのような方法で評価をすべきかも書き込むべきだ」「第三者評価や自己評価をするなど、面接指導の質の担保についても記載すべきだ」「通信制の場合は教科や課目によって履修者の幅が大きく、少人数指導が難しい学校もあるのではないか」などの指摘が出たものの、対応方策案の方向性としてはおおむね賛同することで一致した。

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