追検査やオンライン面接も 高校入試に感染症対策要請

新型コロナウイルスの影響が憂慮される2021年度の高校入試について、文科省は、それぞれの地域ごとに試験会場、試験方法に見合った感染予防対策を講じ、感染などで当日に試験を受けられない受験生のために追検査の設定も求めるなどの留意事項をまとめ、6月22日付で各都道府県、指定都市の教育委員会などに通知した。受験生が通う中学校や近くの公共施設を試験会場とすることを認め、受験生側と高校の双方にICT環境が整っていればオンラインでの面接試験もできるとした。

新型コロナウイルス感染症については今後も持続的な対策が必要だとし、試験会場では「密集」「密接」「密閉」の回避や、「人と人との距離の確保」「マスクの着用」「手洗い」など基本的な感染症対策を求め、今後の感染の推移と政府方針を踏まえて、地域の事情や試験会場、試験方法に見合った対策を講じてほしいとした。

具体的な対策としては、▽出願書類は電子メールでの入手や提出も可能とする▽高校を試験会場とする場合、例年であれば使用していない教室も活用し、受験生同士の間隔を広くとれるようにする▽試験会場までの移動に公共交通機関を使わなくてもいいように、市区町村教育委員会などの協力を得て、受験生が在籍する中学校や近くにある公共施設を試験会場として使用する▽試験会場で混雑が起きないよう、受験番号で入退場の時間をずらす▽休憩時間も受験生が密集しないように注意する――ことを例に挙げた。

また、受験生側も含めてICT機器が円滑に使える環境にあるなど、条件が整っている場合は、オンラインで面接試験を行うことも考えられるとした。

加えて、新型コロナウイルスの感染などで当日に試験を受けられない受験生のため、追検査の機会の確保を要請した。受験生や保護者、中学校に対しても、追検査の情報提供や相談対応に努めてほしいとした。

高校入試の実施日程については、現段階では例年と同様の時期に実施して差し支えないとした上で、受験生の不安を解消するため、出題範囲など試験の内容とともに、できるだけ早期に公表するよう求めた。

地域の新型コロナウイルス感染状況が深刻で、対策を十分に講じても入試の実施が困難と判断した場合は、自治体の衛生主管部局と相談した上で延期も考えられるとし、このような事態に備えて、受験生への連絡方法の取り決めや問い合わせ窓口の設置、延期した場合の試験方法などを、関係機関と連携して、あらかじめ準備しておくことが必要だとした。

文科省初等中等教育局児童生徒課は「地域の事情に応じて工夫しながら、受験生が安心できる感染症対策を示した上で、入学試験を行ってほしい」としている。

文科省は入試を行う小学校や中学校についても、同様の対応を求めている。

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