名古屋市が修学旅行実施へ 市教委が市立の各校に通知

新型コロナウイルス感染症の影響で学校行事の延期や中止が相次ぐ中、名古屋市の市立小中高と特別支援学校が、今年度の修学旅行を実施する見通しとなった。都道府県をまたいでの移動が全国的に緩和され、同市内の感染状況も落ち着いていることから、同市教委が6月23日付で、修学旅行実施の要請を市立の各校に文書で通知した。計画を立てる上で、入念な感染予防対策も求めている。

修学旅行の行き先は例年、小学校は1泊2日で京都や奈良、中学校は2泊3日で東京方面が多く、中学生は5月、6月ごろに上野、浅草や東京ディズニーランドなどを訪れる日程が組まれていたという。今年度は8月末以降に延期し、徹底した感染症対策を講じた上で、実施する見通しとなった。

その感染症対策としては、日本旅行業協会などが作成し、文科省が都道府県と指定都市の教育委員会に示した「旅行関連業における新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく国内修学旅行の手引き」を基に、▽見学地の選定については、施設の入場制限の状況や感染症対策などの情報を収集した上で判断する▽実施時期は目的地の感染状況を踏まえて判断する▽新幹線をはじめ、鉄道での移動ではマスクを着用させ、大声での会話を控えるよう指導する▽貸し切りバスでの移動では、小まめに車内を換気し、マスクを着用するなど留意して、休憩も増やす▽食事はビュッフェ方式や複数での鍋料理を避け、個別に提供されるメニューを選ぶ方法にする。食事の前後には手洗いを徹底し、座席も対面や「密」を避ける工夫をする▽宿舎は児童生徒間の距離を十分に確保して就寝することが可能であるか確認する▽出発2週間前から体調管理に十分配慮し、旅行中も朝夕検温する――ことなどを挙げた。

同市教委の通知を受け、修学旅行の行き先や日程は各校の判断で決める。例年の2泊とはせず、目的地を近くに変更して、1泊での実施を検討する中学校もあるという。

同市教委は「今後、感染状況が悪化した場合は、教育委員会から中止を要請することもありうる」としている。

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