首都圏で教員の感染相次ぐ 遅れ避けたいと各校とも苦慮

新型コロナウイルス感染拡大の勢いが首都圏で再び強まる中、東京都と横浜市の小学校3校で、6月26日から7月1日にかけて教職員計6人の感染が確認された。東京都江東区の区立小学校では教職員4人、練馬区の区立小学校と横浜市の市立小学校ではそれぞれ教員1人が感染した。感染者の出た3校は校内を丹念に消毒し、濃厚接触者とされた教職員や児童にPCR検査を求める一方、学校が全面再開したばかりで授業のさらなる遅れは極力避けたいと、臨時休校期間を最小限にとどめようとするなど、対応に苦慮している。

東京都江東区の区立小学校では6月26日に、ともに50代の女性教職員2人の新型コロナウイルス陽性が確認された。このうち1人は同22日に勤務後、帰宅してから37度台の発熱があり、出勤しなかった23日以降も38度台の熱が続き、25日にPCR検査を受けて、翌26日に陽性が判明した。もう一人は6月19日に勤務した後、20日から37~39度の熱が続き、26日にPCR検査を受けて陽性だと分かった。20日以降は出勤していない。

同校では30日にも、40代女性と30代男性の教職員の陽性が判明した。26日に感染が分かった教職員2人と濃厚接触の疑いがあるとみて、教職員全員にPCR検査を行ったところ、発熱などの症状がなく、体調に異常がなかった2人が感染していることが確認されたという。2人は27日以降、出勤していない。

江東区は感染した教職員と濃厚接触していた児童にもPCR検査を行い、7月6日までとしていた同校の臨時休校を10日までに延ばすことを決めた。区教委は「感染症対策をしっかりとった上で、学校活動を進めてもらいたい」としている。

練馬区の区立小学校では、7月1日に30代の男性教員の感染が確認された。6月27日に発熱し、頭痛があり微熱が続いたため29日にPCR検査を受けたところ、1日に陽性が確認された。児童と教職員の計26人が濃厚接触者とされ、PCR検査の後は、10日まで自宅待機の上、保健所による健康観察を行うことを要請。学校は2日から6日まで休校することを決めた。

都では2日、新型コロナウイルスの感染者が新たに107人確認され、2カ月ぶりに一日の感染者が100人を超えるなど、感染が再び拡大している。都教委は感染予防のために作成したガイドラインを基に、各学校で感染防止対策を改めて徹底し、教職員や児童生徒に発熱などの症状が出た場合は積極的に医療機関を受診してほしいと求めている。

一方、横浜市の市立小学校では7月1日、60代の女性教員が感染していることが分かった。女性教員は6月24日にせきが出始め、帰宅後に発熱。25日は自宅で療養し、26日は平熱に戻ったため出勤。帰宅後に再び発熱したため医療機関を受診したところ、風邪と診断された。週明けの29日は平熱だったため出勤したものの、帰宅後にまた発熱。30日にPCR検査を受け、1日に陽性と判明した。

女性教員が担任するクラスの児童27人と、職員室で席が近い教員4人が濃厚接触者とされ、PCR検査や健康観察を行う。女性教員は児童の前でマスクを着けていたが、体育の授業では外していたという。

同校は女性教員の感染が判明した1日に校舎や校内を消毒し、保護者に連絡。2日は休校としたが、濃厚接触者とされた教員、児童が1学年にとどまっていたことから、3日はこの1学年だけを学年閉鎖し、ほかの学年は通常授業を行うことを決めた。

学校再開後の学びの進捗(しんちょく)に配慮するためで、同市教委は「なるべく授業の遅れを取り戻したい。授業ができるのであれば、やりたい」と説明する。週末を挟み、6日からの授業をどうするかは、4日以降に決めたいとしている。

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