端末を置ける広い机や充電保管庫を設置へ 文科省方針

新型コロナウイルス対策や1人1台端末の普及を背景に、対面指導とオンラインを組み合わせた学びが模索されていることを踏まえ、文科省は7月2日の中教審初等中等教育分科会で、端末・教科書・ノートなどを同時に置ける広さの机や、児童生徒の端末を収納・充電する充電保管庫などを設置するといった環境整備の方向性を示した。

議事の進行を行う荒瀬克己座長

授業中に机の上で端末を利用しながら、教科書やノート、筆記用具を置く場合、ある程度のスペースが必要となる。現在は旧JIS規格(幅60センチ・奥行40センチ)と、1.2倍の広さの新JIS規格(幅65センチ・奥行45センチ)がそれぞれ同程度普及しているが、文科省は今後、端末の利用における新規格のメリットなどについて、好事例の共有や情報提供を進めていく。実際の導入に当たっては、学校の設置者である自治体が判断する。

ただ、広い机は通路が狭くなるほか、重くて低学年には負担というデメリットもある。また、新型コロナウイルス感染対策を踏まえて教育活動を行う上では、児童生徒の間の距離を確保することが必要になる。感染対策について文科省は、教室の実態に応じて少人数編成も可能にするとしている。

また端末を収納・充電する充電保管庫や、遠隔授業などの実施に必要となるWEB会議システム、大型提示装置、マイク・スピーカー・カメラなどの設置についても進めることが望ましいとした。文科省は「遠隔・オンライン教育を使いこなし、対面指導とのハイブリッド化で協働的な学びを行うことが求められる」と改めて強調した。

委員からは環境整備について、「学校現場に何かをさせようとするのではなく、学校現場が力を存分に発揮できるような業務の精選、人的・物的資源の十分な供給が重要になる」「ハード環境の整備とともに、ICT支援員などの充実が必要ではないか」という声が挙がった。

さらに対面指導とオンラインを組み合わせた学びについても、「こうした様式が適切に活用されるためには、学習指導要領にのっとったカリキュラム・マネジメントが適切に行われていることが前提」との指摘があり、教室の環境整備とともに、ICT活用に向けた人材やスキルが求められることが改めて示された。

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