学習指導要領をコード化 スタディ・ログへの活用を提示

学習履歴(スタディ・ログ)など教育データの活用促進に向け、文科省は7月7日、教育データの利活用に関する有識者会議の初会合を開き、スタディ・ログとして記録される児童生徒の学習内容を学習指導要領とリンクさせるために、学習指導要領をコード化する方針を提示した。GIGAスクール構想による1人1台端末の整備に合わせた「教育データ標準」の第1版として、今年夏ごろに公表する。

学習指導要領コードを活用するイメージ。デジタル教科書と民間の教材や問題集、博物館のデジタルアーカイブを関連付けして学習に役立てることができる

1人1台端末の整備によって、児童生徒のスタディ・ログが蓄積できるようになっても、教科書や教材、学習ツールごとにコードが異なっていると、データをそれぞれのサービスで個別に利用することしかできない。これに対して、学習指導要領を中核にして、学習内容や単元などに共通のコードを設定すれば、児童生徒の学習内容に合わせて、デジタル教科書と民間の教材や問題集、外部のデジタルアーカイブを関連付けして学習に役立てることができる。

例えば、小学6年生の社会で、学校の授業でデジタル教科書を使って織田信長を学ぶ場合、デジタル教科書に内包された学習指導要領のコードによって、織田信長に関連する史料集などのデジタル教材や問題集、あるいは博物館のデジタルアーカイブをデジタル教科書と同じ端末に表示させることができるようになる。

コード化は、学習指導要領の内容によって、学校種、教科、学年などの検索が容易になるように各桁に一定のルールを設け、学習指導要領の冒頭から順番に16桁のコードを割り振るもの。第1桁には1947年の学習指導要領を「0」とし、全面改訂ごとにコードを割り当てる。第2桁は小学校、中学校などの学校種、第3桁には国語や算数/数学などの教科、第4桁は各教科の分野や科目など、第5桁には学年や段階といった具合に数字を付与する。

有識者会議の座長となった堀田龍也・東北大大学院教授は「教科書がデジタル化しても、データ形式が標準化され、参照テーブルのようなものがないと、ほかのデジタル教材とのリンクができない。その点で、学習指導要領のコード化には意味がある。コードがなければ、スタディ・ログが蓄積されても、学習指導要領の内容に基づいた意味のある学習内容の解析にはならない」と説明した。

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