神奈川県が高校入試の出題範囲を削減 学びの遅れに配慮

新型コロナウイルス感染拡大による長期休校の影響で授業の遅れが深刻な中、神奈川県は来年度の公立高校入試の出題範囲を狭めることを決め、7月3日付で発表した。社会、数学、理科については、中学3年生が来年1月末までに学ぶことが難しい分野を出題範囲から除外する。特定の学習内容を出題範囲から除くことが難しい国語と英語についても、3年時に習う漢字や英単語を出題しない。

神奈川県教委は、県内公立高校の入試では中学校で学習していないことを出題しないという前提に立ち、受験生の負担が過重にならないよう、県内の公立中学校長会の代表者らと協議を重ね、同じ設問で入試を行う政令市の横浜市、川崎市などの教育委員会と調整を行ってきた。

こうした協議の結果、社会、数学、理科では学習指導要領に示された全ての学習内容を中学3年の1月末までに学ぶことは難しいと判断し、社会では公民的分野で学習する内容のうち「私たちと国際社会の諸課題」、数学では「資料の活用(標本調査)」、理科では第1分野の「科学技術と人間」と第2分野の「自然と人間」を出題しないことを決めた。

一方で、国語と英語については、3年間を通じて学習すべき内容を繰り返し学ぶという特性があり、特定の内容を出題範囲から除くことは難しいと判断。漢字と英単語は各中学校が使う教科書によって学習する順序が異なることから、公平性を担保するため、漢字や英単語の読み書きや意味を問う問題から、3年生で新たに習うものを出題範囲から除くとした。国語の問題文に3年生で習う漢字が含まれる場合はふりがなを付け、英語の問題文に3年生で習う英単語が含まれる場合は注釈を表記する。

ただし、出題範囲から除くことにした学習内容であっても、各中学校で卒業までに全て学習するとした。

神奈川県の公立高校の入学試験は2月15日に実施し、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者となって受験できなかった場合は、3月10日に追試験が行われる。

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