21年国立大入試の要領公表 選択問題などで配慮、追試も

新型コロナウイルスによる休校などにより学習の遅れが想定される中、国立大学協会(国大協)は7月13日、「国立大学の2021年度入学者選抜についての実施要領」を公表し、これまで示していた前期日程(2月25日~)、後期日程(3月12日~)とともに、3月22日から前期・後期日程の追試を行い、受験機会を確保することを示した。

記者会見する国立大学協会の永田恭介会長

原則として、全ての大学で複数の受験機会を設ける。全体的な方針として、大学入学共通テストでは5教科7科目を求めることを原則としつつ、各大学の個別試験では出題内容による受験生への配慮を行うこととした。この通知を踏まえ、最終的には各大学において判断する。

追試験は、「新型コロナウイルスに罹患(りかん)し、試験日までに医師が治癒したと診断していない者や、試験直前に保健所などから濃厚接触者に該当するとされた者。また、発熱・咳(せき)などの症状があり、試験当日の検温で37.5度以上の熱がある受験生」が対象となる。

出題内容については▽選択問題を作る▽教科書に「発展的な学習内容」として記載されている内容からは出題しない▽出題する場合は設問中に詳しい補足事項を付けたりする――など、学習の遅れのある受験生でも不利にならないようにするための工夫を、全ての国立大学に対して要請した。

実施要領の公表に当たって萩生田光一文科相と面会した国大協の永田恭介会長は、面会後に記者会見に応じ、「出題範囲については、それぞれの高校生に得意・不得意があるので幅広い方がよい。(教科・科目を減らすより)問題の中身で対応した方がよいだろう」という考えを示した。

それに対し、萩生田文科相は「受験生に配慮した内容にはなっている。書いてある通りに確実に進めていただきたい。いろいろな大学の模範にもなる可能性がある」と応じたという。

また、3月22日から前期・後期日程の追試験を設定したことで、追加合格者の決定や入学手続きなどが年度末に集中することに触れ、「例年通りに定員数を守れるかがやや危ない。(定員に対して)若干の凸凹がでる可能性がある。外部資金獲得の時に定員超過が問題になるが、今年は例外としてほしいと要望した」と明かした。

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