AIとハッシュタグ型社会 教育の未来テーマに対談

社会はフォルダー型からハッシュタグ型になる――。佐賀県の私立東明館中学校・高等学校の荒井優理事長と、福岡県でプログラミングを学べる学童保育「テックパーク」を運営している佐々木久美子・グルーヴノーツ代表取締役会長のオンライン対談が7月13日に開かれ、AIの普及を見据えた学びをテーマに語り合った。

教育の未来を語り合ったシンポジウム(Zoomで取材)

同校とテックパークはAIやICT教育に関する包括的パートナーシップ契約を締結し、今年度から中学1年生に専門家がプログラミングを教える授業を始めるなど、最新のテクノロジーを取り入れた教育に取り組んでいる。

北海道の私立札幌新陽高校の校長として教育改革に取り組み、昨年7月から東明館中学校・高等学校の理事長に就任した荒井氏は、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、これからの社会は会社のオフィスや学校の教室など、組織や場所を単位として機能していた「フォルダー型」から、場所や所属を問わず、目的やプロジェクトによってさまざまな人が離合集散する「ハッシュタグ型」に変わっていくと指摘。

「ハッシュタグ型になれば、所属よりも自分自身がどういう立場でどんなことをしてきたかや、どんな人と仕事をしたいかが問われていく。異なる立場の人を互いに認め合うといった人間力が、ますます大切な時代になっていくだろう」と語った。

子育てと仕事の両立の悩みから、IT企業を経営しながら「テックパーク」を開設した佐々木氏は、子供には、あいさつや言葉遣いなどの習慣的行動や学ぼうとする学習的行動だけでなく、自分で判断・選択して行動できる思考的行動を養っていく必要があるとした上で、その思考的行動を促すためには小学校段階からAIについて学ばなければならないと問題提起した。

佐々木氏は「AIの技術は専門家のものだけでなく、誰もが使えるようになるのが望ましい。道具としてのAIを学ぶためには、講義型の授業で説明しても分からず、実際に動かしてみないといけない。ノリやハサミのように、自由にプログラミングして試行錯誤しながら学んでいくのが理想的だ」と話した。

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