甲府市の全中学校が修学旅行を中止 「苦渋の選択」

山梨県甲府市の市立中学校の全11校がこのほど、そろって今年度の修学旅行を中止することを決めた。7月に入って全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大し、訪問先に予定していた関西地方も感染者が増えているため、旅行中に万全な感染防止対策を講じることが難しいと判断した。当初の予定を繰り下げ、11月以降に延期することも検討したが、受験を控えた3年生の進路指導に支障が大きいとして断念した。

甲府市の中学校の修学旅行は貸し切りバスを使い、3年生が5月に京都、奈良を2泊3日で訪れる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、8月中旬から10月にかけての日程に、いったんは変更した。だが、7月に入り、首都圏や大阪を中心に感染者が急増していることを重く見て、片道6時間ほどかかるバスの移動中や宿泊施設、寺社などの見学施設での感染予防を入念に行うことが難しいとして、再延期を検討していた。

同市校長会の中学校部会で各校の校長が協議したが、11月以降に繰り下げれば進路指導への影響が避けられないとの意見がまとまり、市立中学校では今年度の修学旅行を行わない方針を7月10日、市教委に報告した。週明けの13日に各校の校長らが学校で生徒たちに伝え、保護者にも通知した。

同市教委学校教育課は「11月以降の再延期は3年生の受験準備を考えると、進路指導の観点から厳しい。修学旅行は生徒にとって一番思い出に残る行事で、教育的にも意義があるが、各学校が苦渋の選択をした」と、やむなく中止を決めた事情に理解を示した。

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