オンラインとのハイブリッド型授業を実施へ 都教委定例会

東京都教育委員会の定例会が7月27日に開かれ、6月1日から段階的に再開した都立学校の取り組み事例が報告された。新型コロナウイルス感染症への対策では、手洗い場を増設して登校時の手洗いを徹底させるなどの取り組みを報告。感染第2波への備えとして、対面指導とオンライン授業を組み合わせ、ハイブリッド化した教科学習を実施していく方針も確認された。ICTを活用した授業では、生徒がスマホなどでYouTube上の授業動画を視聴しながら学習を進め、教員は生徒の個別指導に時間を割くことできめ細やかな指導が可能になった事例などが挙げられた。

都立学校の取り組みが報告された都教委定例会

都立学校は6月1日から分散登校と通勤ラッシュの時間帯を避けた時差通学を組み合わせて、週に1日から3日程度の登校を再開。6月29日から一斉登校に踏み切り、週に5日の通常授業を行っている。部活動についても、通常授業となった6月29日以降、生徒の体力や健康、感染症対策に配慮した上で、対外試合や大会への参加も再開している。

児童生徒への感染症対策としては、毎朝の検温や登校時の入念な健康チェックのほか、教室などで児童生徒同士の間隔を1メートル以上空けることや、30分に1回以上の換気などを行っている。具体的には、手洗い場の前やトイレの出入り口に立ち位置をマーキングしたり、登校時の手洗いを徹底するため、穴を開けたホースを使って手洗い場を増設したりした事例を挙げた。教職員には、勤務時間外でも「3密」が想定される場所を避けるよう、家族や同居する人も含めて要請しているとした。

また、新型コロナウイルスの感染による臨時休校は最小限に抑えるとの方針を掲げ、児童生徒や教職員らが新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となるなど、感染の疑いが判明した場合には、原則として臨時休校にはしないことを確認した。感染者が判明した場合は、当該児童生徒らを出席停止として校内を消毒し、濃厚接触者が特定されるまで原則として臨時休校にするとしている。

オンライン授業については、休校期間中から学校ごとに取り組みを進めており、一斉登校の再開後も感染第2波への備えとして、対面指導とオンライン授業を組み合わせてハイブリッド化した教科学習を実施していく方針も示した。

効果的なオンライン授業としては、YouTubeで授業をライブ配信したり、オンラインでホームルームを実施したりした事例が報告された。授業のライブ配信では生徒がチャット欄にコメントや質問を書き込むことができ、対面授業ではあまり発言しない生徒もチャットには気軽に参加していたという。

1年生と2年生が体育館に集まって研究発表会を行っていた中高一貫校では、感染防止のため、発表会場を特別教室などに変更してオンライン会議システムを通じて配信、発表を聞く生徒は別の教室で参加したとの事例が報告された。

また、ICTを活用した新しい授業として、高校の数学の問題演習で、教科書やノートと共に、スマホなどでYouTube上の授業動画を視聴しながら、個別学習に取り組む事例も紹介された。教員は一斉授業よりも生徒一人一人にアドバイスする時間が増え、よりきめ細かな個別指導が可能になったという。

定例会に出席した委員からは「新しい学びのスタイルを考えることはとても大切。これからもぜひ進めていただきたい」「実習や実験など、オンラインではできない授業内容についても工夫をお願いしたい」などの意見が出された。

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