日よけで教室の熱中症対策 小学校とLIXILが検証

新型コロナウイルスの影響で全国的に夏休みが短縮され、学校での熱中症リスクの高まりが懸念される中、静岡県富士市立岩松北小学校(宮川貴志校長、児童682人)は7月29日までに、住宅設備機器メーカーのLIXILと共同で、教室の空調を効率的に使いながら熱中症対策を行う検証実験「☆For4 You☆プロジェクト」(フォー・ユー・プロジェクト)を開始した。同社が同日、発表した。同社が提供する外付け日よけを教室のベランダに設置し、空調と併用しながら教室内を過ごしやすい温度に保つ。

外付け日よけが設置された教室のベランダ(LIXIL提供)

同プロジェクトは、岩松北小学校からLIXILに、夏季の教室内の環境改善に関する相談をしたのがきっかけでスタート。ユネスコスクールに加盟し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を取り入れた教育活動を展開する同小は、自治体や企業、団体による「熱中症予防声かけプロジェクト」が主催する「ひと涼みアワード最優秀賞」を2017~19年に3年連続で受賞するなど、熱中症予防の啓発活動にも熱心に取り組んできた。

戸建て住宅向けにLIXILが開発した外付け日よけ「スタイルシェード」を、4年生の教室がある校舎3階の南面ベランダに設置。7月末から9月初旬にかけて、エアコンや換気による教室内の温度、湿度の変化や児童の座席配置による違いを検証する。同社が貸し出した温度計で教室内の温度を児童が定期的に測定・記録するなどして、環境教育の教材としても活用。空調の使用電力を基に、空調効率の改善の検証や、気候変動への対応策を考える。

同社では「学校現場では熱中症対策に加えて、新型コロナウイルスの感染症対策として定期的に換気をしなければならず、空調を効率的に使うためにも日よけの効果を多くの人に知ってもらいたい。子供が温度の計測に関わることで、その意識が高まるのではないかと考えている」と期待する。

プロジェクトの結果は今年の秋ごろに公表する予定。

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