京都市、看護師を教諭に 医療的ケア児への対応を充実

京都市教委はこのほど、医療的ケア児への対応を充実させる狙いで、来年度から看護師を教諭として採用すると発表した。特別免許状制度を活用するため、教員免許を持っていなくても対象となる。全国的にも珍しい取り組み。

受験資格は看護師免許所持のほか、重症心身障害児の臨床経験や、特別支援学校での看護勤務が3年以上あることなど、障害児に関わった豊富な経験が求められる。

同市教委によると年々、日常的な経管栄養やたんの吸引など、医療的ケアが必要な児童生徒は増加傾向にあり、特に人工呼吸器の装着や意識障害がある重度の子供が増えている。さらに複数種のケアが必要な児童生徒も目立ち、現場の負担が重くなっているという。

一方で、学校現場に配置され児童生徒の医療的ケアに当たる看護師は原則、非正規雇用で、単年度任用など労働環境が十分に整っていないことが課題だった。

そのため同市教委では「改めてしっかりとした職として位置付け、対応に当たってほしい」と採用枠の新設に踏み切った。

採用後は特別支援学校などに配置され、児童生徒の医療的ケアに当たるほか、専門家の観点から指導計画の作成や評価、医療機関との連携などの業務を担当する。

同市教委の担当者は「正規雇用とすることで安心して働けるようになり、ニーズはあるだろう。今年度以降も継続して採用を実施していきたい」と話している。

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