【大学入試】追試など各大学の配慮を公表 文科省まとめ

新型コロナウイルスに伴う休校による学習の遅れを背景に、文科省は、来年春の大学入試で各大学が導入する受験生への配慮事項を一覧にしてまとめた。8月17日現在、500校分をホームページに掲載しており、今後も順次追加する。国立大学の一般選抜では、国立大学協会(国大協)が公表した実施要領に合わせ、追試を実施するほか、発展的内容からの出題はしない、出題する場合は説明を付けるなどの配慮を行う大学が多い。私立大学でもさまざまな工夫がみられる。

国立大学の入試については国大協が7月、大学入学共通テストでは5教科7科目を求めることを原則としつつ、感染した場合の受験機会の確保のために追試の実施を要請。一部の高校で学習の遅れが想定されることから、教科書に「発展的な学習内容」として記載されている内容を出題しないなどの配慮を求めた。

この指針を受け、国立大学では共通テストでの指定科目数の削減や変更は行わない一方で、一般選抜における出題内容で配慮を行うケースが多い。また一部の私立大学でも、発展的な学習内容に関する配慮を行う予定としている。

また国公立・私立大学とも、総合型選抜、学校推薦型選抜ではさまざまな配慮を行う。とりわけ、新型コロナウイルスによって資格・検定試験や大会、コンクールなどが中止や延期となったために実績を記載できない場合を想定し、成果獲得に向けた努力やプロセスの記載を求める大学が多い。

各大学の入試における配慮事項の例

高校3年次の調査書の記入が困難である場合を想定し、高校2年次までの内容で出願可能とする大学があるほか、▽出願資格としている外国語の検定試験について有効期間を延長する▽オンライン受験が可能な検定試験を出願資格に加える▽代替する書類の提出を認める――といった工夫もみられる。

今回の入試では、試験会場における感染対策も求められることから、一部の大学では、総合型選抜や学校推薦型選抜にオンライン面接を導入する。また、密室となりがちな英語リスニングテストや、体育・音楽などの一部の実技を中止する大学、昼食時間を挟まないよう試験時間を変更する大学もある。

各大学の入学試験における配慮事項は、文科省のホームページで、大学所在地の都道府県別に確認できる。

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