【高校改革】新たなSSH・SGH認定枠を創設へ 文科省

先進的な理数系教育を行うスーパーサイエンスハイスクール(SSH)や、国際的な舞台で活躍する人材育成に取り組むスーパーグローバルハイスクール(SGH)について、文科省は8月19日、中教審の「新しい時代の高等学校教育の在り方ワーキンググループ」(第10回会合)で、それぞれに新たな認定制度を創設する方針を示した。

WEB会議で行われたWGの様子

SSHでは現行の制度に加え、2022年度から「認定枠(仮称)」を設け、指定期間の終了後にも独自の取り組みを進めている学校を認定。特色あるカリキュラム編成やSSH指定校との交流を促す。認定期間は現行の事業と同じ5年間。

SSH支援事業は02年の開始以降、主体的・協働的な学習・研究の事例が多く出ているほか、指定期間を終了した後も、これまでのノウハウや特色を生かした取り組みを続ける学校が出てきている。

そのため今回、SSH支援事業を2期(10年)以上終了した学校の中から、各地域での理数系教育の拠点となる学校を認定。予算支援はないが、より自由度の高い課題研究や理数探究を中心としたカリキュラム編成や、SSH指定校の生徒研究発表会・情報交換会への参加が可能になる。各高校が特色ある教育を展開するに当たって選択肢を広げるとともに、SSH指定校との交流を通して事業全体の質の向上を図る。

一方、SGH事業は今年度で終了するが、21年度からはグローバル・リーダーの育成に向けた教育を行う高校の課程を「SGH課程」として認定し、その取り組みを奨励する。認定期間は現時点で「一定の期間を想定」としており、予算支援はない。

文科省が示したSSH認定制度のイメージ

認定に当たっては▽グローバル・リーダー育成に資する課題研究に取り組む教育課程を各学年で編成しているなどの「取り組み内容」▽課題研究を効果的に推進するための教材開発や学習の手法などの「課題研究を実施するための取り組み」▽学校長の下で、学校全体として取り組みを推進する体制などの「管理・運営」――といった要件が検討されている。

19日のワーキンググループでは、委員から「事業終了後に認定枠に進むのか、普通教育を主とする学科の中に新たな学科を作るのか、選択肢が広がる分、メリット・デメリットの整理が必要ではないか」という意見が出た。

また高校関係者からは「魅力的なプログラムではあるが、これまで迷いながらも手を挙げずにきた。数年間は予算が付くが、その後は付かなくなるというのは、どうしても現場としてはつらい。本来、手を挙げたい学校はたくさんあるのではないか。そういう意味では、認定制度など新しいものが出てくることは興味深い」という意見もあった。

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