コロナ時代のキャリア後押し 文科省が学び直しPR動画

文科省は8月21日、同省のYouTube公式動画チャンネルで、これからの時代の変化に応じたリカレント教育(社会人の学び直し)を応援する「いまスタ!社会人の学び応援プロジェクト」を開始した。政府によるリカレント教育の推進に加え、コロナ禍での社会の変化で今後のキャリアを考え直す人もいるため、リカレント教育を行う専門学校の紹介や、リカレント教育の意義について動画で発信している。次回は9月中旬をめどに、大学の事例を紹介する動画を公開する予定。

社会人へのメッセージを送る立命館アジア太平洋大学の出口治明学長(文科省のYouTube公式動画チャンネルより)

動画で登壇した立命館アジア太平洋大学の出口治明学長は「もう自分は年をとったからいまさら勉強なんて、と言う人がいるかもしれないが、何歳であれ、今の皆さんが一番若い。明日になれば1日、年を取る。学ぶことについて遅いということはない」とエールを送る。

リカレント教育については、意欲はあっても時間や費用、プログラムの内容などがネックとなり、具体的な行動につながらないという課題がある。

プロジェクト担当の文科省生涯学習推進課・専修学校教育振興室、金城太一室長は「具体的な支援とともにメッセージを発して、社会全体での学び直しに対する機運を高めていくことが必要。コロナ禍で先が読めない中、人生を見つめ直す人も出てきており、学び直しにチャレンジする社会人の後押しができれば」と、プロジェクトの意図を説明する。

金城室長はまた、「教職員も社会人であり、これからの学び直しは不可欠。自治体や民間の研修に参加するなど、一歩踏み出して自分を磨くことが大切になる。子供たちに対しても、学校を卒業すれば学びは終わるのではなく、一生かけて学んでいくのだということを伝えてほしい」と話した。

政府は、2017年時点で約51万人だった大学・専門学校などでの社会人受講者数を、22年度までに100万人とすることを目標に掲げており、今年の未来投資会議などでもリカレント教育の推進に向けた議論が続いている。

文科省はこれまで大学や専門学校での実践的なプログラムの充実や、希望に合った条件で講座を検索できるポータルサイト「マナパス」の開設などの取り組みを進めている。また経産省と厚労省でも、企業側での環境整備や教育訓練給付による受講費用の補助などの支援を行っている。

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