「感染者への差別やめて」 文科相が緊急メッセージ

新型コロナウイルスの感染者に対する差別や偏見を防ぐため、萩生田光一文科相は8月25日、児童生徒や学生らと、教職員ら学校関係者、保護者や地域のそれぞれに向けて、緊急のメッセージを出した。教職員には差別や偏見の防止のため、組織的で継続的な取り組みを行うことなどを求めた。保護者や地域には、学校での感染症対策と教育活動の両立に対する理解を求めた。

閣議後会見で、差別に反対するメッセージを発出したことを報告する萩生田光一文科相

児童生徒向けのメッセージでは、「感染した人や症状のある人を責めるのではなく、思いやりの気持ちを持ち、感染した人たちが早く治るよう励まし、治って戻ってきたときには温かく迎えてほしいと思います。もし、自分が感染したり症状があったりしたら、友達にはどうしてほしいかということを考えて行動してほしいと思います」と呼び掛けた。

また学校関係者に対しては▽感染症予防には、運動、食事、休養・睡眠の調和のとれた生活を続けること▽基本的な感染症対策を徹底すること▽誤った情報や不確かな情報に惑わされることなく、正確な情報や科学的根拠に基づいた行動を行うこと――といった指導が、児童生徒にとって大切だとした。

保護者や地域に対しては、感染者に対する差別や偏見、誹謗(ひぼう)中傷などを許さないことを改めて訴えたほか、「学校では感染症対策を講じつつ、学校教育ならではの学びを大事にしながら教育活動を進め、子供たちの健やかな学びを最大限保障するための取り組みを進めていただいている」として、学校の教育活動の継続への理解と協力を訴えた。

萩生田文科相は25日の閣議後会見で「差別などに対する取り組みは政府全体で進める必要があり、内閣官房では今後、実態の把握や相談窓口と啓発の在り方について検討する」と述べた。

関連して、文科省は「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310)、都道府県警察は少年相談窓口などで相談を受け付けているほか、法務省は8月28日から「子どもの人権110番」(0120-007-110)の強化週間に入る。

萩生田文科相からのメッセージ全文や相談窓口は、文科省のWEBサイトで確認できる。

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