川崎市が中学の修学旅行実施 小学校は遊園地を貸し切り

新型コロナウイルスの感染防止が難しいとして修学旅行の中止に踏み切る自治体が相次ぐ中、川崎市は市立中学校の大半で10月上旬にかけて、同市が作成した感染予防のガイドラインに沿って修学旅行を実施することを、8月27日までに決めた。福田紀彦市長は25日の会見で、「修学旅行は中学生にとって最大のイベント。感染対策を行った上で、できるものはやっていく」との判断を示した。

また、市立小学校では5月に修学旅行の中止を決めたため、代わりのイベントとして、同市が来年3月に、同市内と都内にまたがる大型遊園地「よみうりランド」を3日間貸し切りにして、全114校の6年生約1万2000人を日替わりで招く方針。

川崎市の市立中学校の修学旅行は例年、2泊3日の日程で京都、奈良など関西方面を訪れている。新型コロナウイルスの影響を受けた今年は、集団での修学旅行を心配する保護者の比率が高めだったことから取りやめた4校を除き、47校が8月下旬から10月上旬にかけて実施すると決めた。

同市教委は修学旅行の実施に当たり、7月に感染予防のガイドラインを作成して各校に周知した。旅行先の医療体制の確認などのほか、往復に新幹線を利用する場合の車中でのマスク着用や、座席を向かい合わせにしないこと、宿舎の部屋では生徒の荷物を全部押し入れに収めて布団の間隔を広げ、就寝時には頭の向きを交互にすることなど、感染予防につなげる留意事項を細かく盛り込んでいる。

一方、市立小学校は例年、1泊で栃木県日光市を訪れていたが、市教委が5月に中止を決めていた。各校の教員や保護者らから「中止のままでは子供たちがかわいそう。代わりに何かできないか」との声が上がり、市が代替イベントを企画。8月18日に開いた市の新型コロナウイルス感染症対策本部で、大型遊園地「よみうりランド」の貸し切りを盛り込んだ緊急経済対策の改定案が承認された。6年生約1万2000人分の入園料などに充てるため、市は補正予算に6200万円を計上する。卒業前の思い出づくりに、来年3月の実施を予定している。

福田市長は25日の会見で「私としては、市内のイベントや学校行事、地域の活動については、万全な感染対策を行った上で、できるものはやっていくというのが基本姿勢」だと説明し、中学校の修学旅行については「保護者の意向もしっかり調査した上で判断した。中学生にとっては最大のイベントなので、いい思い出をつくってもらいたい」と述べた。小学生の遊園地招待には「子供たちが周りの友達とちょっと遊べる環境が今、すごく制限されている。子供たちには存分に楽しんでもらいたい」と話した。

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