「チョウの羽」研究に文科相表彰 SSH生徒研究発表会

先進的な理数系教育を行うスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の生徒による研究発表会の最終審査が8月28日、オンラインで行われ、最終審査に残った6校==の口頭発表を踏まえて表彰校が決定した。文部科学大臣表彰を受けたのは、今年SSHの指定を受けたばかりの神戸大学附属中等教育学校の生徒による、チョウの羽の撥水性に関する研究で、「身近な研究テーマについて、実験データを用いてしっかりと調べた点は非常に論理的で、理にかなっている」と高く評価された。

最終審査で口頭発表を行った6校の研究テーマ

全国のSSH指定校(過去の指定校も含む)が参加する生徒研究発表会は、文科省と科学技術振興機構(JST)が2004年から実施しており、今年の参加校は222校。今回は全国から生徒が集まる形での現地開催を中止し、8月7日からポスター発表を行って、書面・動画などで審査した。

28日、最終審査のあいさつに立った文科省科学技術学術政策局の板倉康洋局長は「生徒の皆さんには、これからもぜひ今回のような機会に積極的にチャレンジして科学の面白さを存分に味わい、意欲的に探究を続けていっていただきたい。そして、国際的な課題の解決にも貢献していくような力として、大きく成長されることを心から期待している」とエールを送った。

表彰式後に取材に応じた6校の生徒は、研究を進める過程について「折り畳めるパネルを作成するに当たって、パネルをしっかり折り畳むことと瞬時に展開することを両立するのが一番難しかった」(長崎西高)、「断熱材の研究は時間がかかる。生徒同士で協力したからこそ、部活と課題研究の両立ができた」(岡山一宮高)、「冬に(研究対象の)オジギソウが枯れてしまった。育て方を変えることで乗り越えた」(観音寺第一高)と振り返った。

また、研究を進めるに当たって教員から、「どうしたらプレゼンで、うまく相手に伝えられるか、教えてもらえた」(彦根東高)、「通常は地学の授業が開講されていないが、別途、流体力学や地学の基礎知識を教えてもらった」(高田高)といった支援があったという。

さらに「学校の先生とは別に専門家に指導してもらい、専門的な情報を知ることができた」(神戸大附属中等教育学校)という声も聞かれた。

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