世界の子供の3割 オンライン授業を利用できず

新型コロナウイルスの影響でオンライン授業の導入が進む中、国連児童基金(ユニセフ)は8月27日、世界全体で3割の子供たちがオンライン授業を利用できない環境にあるとの報告書を発表した。

地域ごとのオンライン授業を利用できない子供の割合と人数

ユニセフのヘンリエッタ・フォア事務局長は「教育が何カ月にもわたって完全に中断された子供たちの数自体が、世界的な教育危機の表れだ。その影響は、今後何十年にもわたって経済や社会に影響を及ぼす可能性がある」とコメントし、警鐘を鳴らした。

同報告書では、100カ国のデータを用いて、就学前教育から高校段階までの学齢期にある子供が、オンライン授業を受けるために必要なテレビやラジオ、インターネットなどの機器やツールが活用できる環境にあるかを分析。その結果、世界の子供のうち、少なくとも4億6300万人がオンライン授業を利用できなかったことが明らかとなった。

さらに、たとえ家庭にオンライン授業を受けられる機器があったとしても、家事や仕事の手伝いを強いられたり、自宅で学習できる環境が十分でなかったりなどして、オンライン授業を満足に受けられないケースも指摘した。

また、地域によって差があることも明らかとなり、オンライン授業を活用できない子供の割合が最も高いのは、東部・南部アフリカで49%、次いで西部・中部アフリカの48%、中東・北アフリカの40%と続いた。一方で、最も割合が少なかったのはラテンアメリカ・カリブ海諸国の9%、次いで、東アジア・太平洋地域の20%だった。

他にも、最貧困世帯や農村部に暮らす子供は、新型コロナウイルスの休校期間中に学習を中断する可能性が圧倒的に高くなっており、教育格差が拡大していること、就学前教育の子供など、年齢の低い子供たちがオンライン授業を受けられない可能性が高い傾向にあることも指摘した。

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