17自治体と実施 不登校児童生徒向けのオンライン留学

不登校児童生徒向けのオンライン留学プログラム「OJaC(オージャック=オンラインジャパンクラス)」のオンライン始業式が9月23日、全国約200人の児童生徒と、提携する17自治体が参加して行われた。同プログラムは、不登校児童生徒のネットスクール「クラスジャパン小中学園」を運営するクラスジャパン学園が、全国17自治体と共同で実施。経産省「未来の教室」実証事業にも採択されている。

「子供も学校側も納得のいく基準をつくりたい」と話す林寛平准教授

同プログラムは具体的には▽不登校児童生徒を対象とした、オンライン学習サービスによるICT在宅学習のモデル構築▽慶應義塾大学・中室牧子教授による、ICT学習効果の定量的調査・測定▽参加17自治体からの推薦委員によって構成されるガイドライン評価委員会による、学校現場の出席・成績評価の参考となり得るガイドラインモデルの策定・提唱――を行っていく。

オンライン始業式では、原田隆史校長が「オージャックは在宅でもインターネットを通じて子供たちの勉強や生活をサポートし、出席認定の基準をつくり、学校現場と結んでいく画期的な活動だ。多くの方がこの事業に賛同し、応援してくれている。安心して勉強を続けてほしい」と、参加する児童生徒にメッセージを送った。

来賓としてスピーチした、経産省「未来の教室」実証事業を担当している浅野大介サービス政策課長・教育産業室長は「重要なのは、自分の力で学びをつくり、自分に合った学び方を身に付け、習慣付けていくことだ。普通に学校に通っていたら出会わなかった仲間とネット上でつながることができる。お互いが抱えている夢や悩みを交わしながら、切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」と話した。

また、学校現場の出席・成績評価に関するガイドライン評価委員会の座長を務める、信州大学大学院の林寛平准教授(本紙で『世界の教室から 北欧の教育最前線』を連載中)は「提携している自治体の教育委員会と毎月Zoomで、どういった活動をどのくらいやれば、何日分の出席になるのか、成績になるのかについて協議を重ねている」と現状を報告し、「子供たちも学校側も双方が納得のいく基準をつくりたい」と力を込めた。

提携自治体の代表として登壇した、さいたま市の細田眞由美教育長は「学校に毎日行くことがつらいと感じたり、行けていないことが不安だと思ったりしている子も、一人で悩まないでほしい。これから始まるオンライン学習や体験活動、部活動プログラムでは、学ぶだけでなく、オンラインで仲間や先生とのつながりもできる。みんなで未来を見据えた、未来に呼応する新しい学びのスタイルを構築していこう」と展望を述べた。

現在、同プログラムと提携している自治体は、北海道紋別市、同長沼町、さいたま市、埼玉県吉川市、千葉市、東京都福生市、浜松市、三重県四日市市、京都市、大阪市、兵庫県尼崎市、同川西市、奈良県奈良市、同田原本町、岡山県高梁市、宮崎県宮崎市、同延岡市。

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