プログラミングは「失敗恐れずに」 LINEの出前授業で

東京都の八王子市立松が谷小学校(外所=がいしょ=弘章校長、児童258人)でこのほど、4年生を対象にプログラミングの授業が行われた。パソコン室のスクリーンにはLINEみらい財団プログラミング専門講師の柴田保文氏が登場し、同団体が無料で提供する学習プラットフォーム「LINE entry」を使って、オンラインの“出前授業”を展開した。児童らは算数の授業で学んだ知識を使い、教員や他の児童と話し合うなど試行錯誤しながら、正しいプログラムを探り当てていく過程に熱中した。

自分の入力したプログラムでカメが動くのを見て感激する児童

使われた教材は、パソコンの画面上でスタート地点を出発したカメが、曲がった橋を渡ってゴール地点のスイカまで到達するというもの。プログラムを選び、進む距離や曲がる角度を入力すると、カメがその順番に動くようになっている。児童らはまず、プリントを使って入力する数値を考えた。実際に画面に入力するとカメがその通りに動き、教室からは大きな歓声が上がった。

難易度の高い課題に移ると、すぐに正答にたどりつけない児童も。入力を間違えるとカメは橋から海に落ちてしまう。「ここで海に落ちたから、ここ(のプログラム)があやしい」。講師の柴田氏のガイドに沿って、他の児童や教員のサポートを得ながら、児童らは正答にたどり着くまで試行錯誤を繰り返した。

授業後、児童からは「プログラミングと算数に関係があるなんて驚いた」「ただ(絵を)動かすだけでなく、ゲームも作ってみたい」といった声が聞かれた。

児童が使うワークシート(LINEみらい財団提供)

4年生は2学期から本格的にプログラミングの授業を始めた。担任の田邉繁人(しげと)教諭は「いつもの算数の授業では受け身になりがちだが、自分から積極的に取り組んでいた。プログラミングは『試して失敗して、違う道を探す』という過程が重要。失敗を恐れて『分からない』と手が止まってしまう子には、『試してみたら?』といった声掛けを意識した」と話す。

LINEみらい財団は小学校のプログラミング教育必修化を受け、これまで58校の小学校、約3800人の児童に、こうした出前授業を実施している。八王子市はプログラミング教育推進の一環として今年度、全市立小学校70校の4年生を対象に、LINEみらい財団と連携したオンラインでの出前授業を行うとしている。

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