富山・星の杜小の「木育」 キッズデザイン優秀賞受賞

子供や子育てのことを考えた商品やサービス、活動などを表彰する第14回キッズデザイン賞(キッズデザイン協議会主催)がこのほど発表され、約400点の応募の中から、最優秀賞の内閣総理大臣賞に福祉型障害児入所施設の「まごころ学園」が輝いた。また、経済産業大臣賞の一つに富山県魚津市立星の杜小学校(三田祐輔校長、児童287人)で行われている「木造校舎を使った木育カリキュラムの実践」が選ばれるなど、木造建築を生かした取り組みが複数受賞した。

星の杜小学校で行われている木の学習会(星の杜小学校提供)

知的障害があったり、ネグレクトや虐待を受けたりした子供たちが一緒に生活する「まごころ園」は、54メートル四方の正方形の木造平屋が集まった「小さな集落」をコンセプトに設計され、木の温もりがあふれる施設内部には、個室が完備され、子供たちが安心して過ごせる居場所が随所に設けられている。鉄筋コンクリート構造が多い福祉施設の中で一線を画す、子供を主役に据えた空間デザインが高く評価された。

「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」のクリエイティブ部門で経済産業大臣賞となった「木造校舎を使った木行くカリキュラムの実践」では、3校を統合して全国で初めて木造3階建ての校舎を持つ小学校となった星の杜小学校で、木造校舎の良さを教育活動に生かすために、福井大学や建築事務所が支援して、教職員や児童がカリキュラムをつくるワークショップを企画・実施した。

校舎の建設が始まった2年前から、地域と連携して児童が木材について学ぶ授業や、木造校舎を生かした学校づくりを教職員が考える研修会などに取り組んでいる。

三田校長は「新校舎には、いろいろな人の思いがつまっている。その思いから生まれた木育をしっかり受け継いでいきたい。各学年で行われている木の学習を通じて、子供たちが地域や木に親しみを持ち続けてくれれば」と話した。

第14回キッズデザイン賞は、3月2日~5月18日の間にウェブサイトで応募された390点から▽子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン 55点▽子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン 99点▽子どもたちを産み育てやすいデザイン 83点――の3分野で合計237点が受賞した。

次のニュースを読む >

関連